2025年7月24日、アウディ ジャパンは、プレミアムアッパーミドルサイズSUVの「Audi Q5」とSUVクーペの「Audi Q5 Sportback」を発表し、同日より販売を開始した。

3代目に生まれ変わったAudiのミッドサイズSUVは、新型「Audi A5」に続いてPPC(Premium Platform Combustion)アーキテクチャーを用いるモデルであり、SUVのQファミリーとしては初採用となる。これまでどおり、SUVスタイルのAudi Q5とSUVクーペスタイルのAudi Q5 Sportbackが用意され、ボディサイズはAudi Q5が全長4715×全幅1900×全高1655mm、Audi Q5 Sportbackが全長4715×全幅1900×全高1650mmとなる。
エクステリアデザインは、Qファミリー専用の8角形のシングルフレームグリルを採用。太いフレームや大型のサイドエアインテーク、シャープなヘッドライトが精悍さを際だたせる。これに、伸びやかなサイド部、立体的なリヤライトとライトストリップを組みあわせることで、スポーティでエレガントな印象を強めている。




Sportbackは、ルーフ途中からリヤエンドに向かってなだらかに傾斜するエレガントなルーフラインを特徴とする。



インテリアの特徴は、ヒューマン セントリック デザイン(人間中心のデザイン)を採用するとともに、コックピットに、MMIパノラマディスプレイやMMIパッセンジャーディスプレイを搭載することでデザインを一新した。MMIパノラマディスプレイは、11.9インチのアウディバーチャルコックピットと14.5インチのMMIタッチディスプレイで構成され、ドライバーに向けて緩やかなカーブを描く。助手席専用の10.9インチMMIパッセンジャーディスプレイはオプションで用意される。




エンジンは、2.0 TFSI(150kW/204ps)と2.0 TDI(150kW/204ps)が用意される。2.0 TFSIでは、VTG(可変タービンジオメトリー)ターボにより、燃焼効率を高めるとともに、エンジンが低回転でも素早い反応を実現。一方、2.0 TDIは、排ガス中のNOxを低減するために、SCR触媒コンバーターを2個直列に配置した“ツインドージング”システムを採用するとともに、進化したマイルドハイブリッドシステムの「MHEV plus」が組み合わされる。
Sモデルの「Audi SQ5」「Audi SQ5 Sportback」も登場。V6ターボの3.0 TFSIエンジンは270kW(367ps)を発揮し、この3.0 TFSIエンジンにもMHEV plusが組み合わされる。






駆動方式は全モデルがAWDクラッチを用いた4WDのquattroで、これに7速Sトロニックが組み合わされる。
ラインアップと価格は次のとおり。
- Audi Q5 TFSI quattro 150kW advanced……760万円
- Audi Q5 TDI quattro 150kW advanced……788万円
- Audi SQ5……1023万円
- Audi Q5 Sportback TFSI quattro 150kW advanced……795万円
- Audi Q5 Sportback TDI quattro 150kW advanced……823万円
- Audi SQ5 Sportback ……1058万円
なお、アウディ ジャパンでは、新型Audi Q5シリーズの発売を記念して、世界限定モデル「Audi Q5 edition one」「Audi Q5 Sportback edition one」を計300台導入する。




Audi Q5 TDI quattro 150kW、Audi Q5 Sportback TDI quattro 150kWのS lineパッケージ装着車をベースに、ダーク Audi rings & ブラックスタイリングパッケージ、ライティングパッケージ、テクノロジーパッケージプロ、edition one専用デザインのフロントエアインレットとディフューザートリム、21インチのブラックメタリックポリッシュトのAudi Sport製マルチスポークSデザインアルミホイールなどが装着される。
価格はAudi Q5 edition oneが919万円、Audi Q5 Sportback edition oneが954万円である。
(Text by Satoshi Ubukata)