2025年7月24日、アウディ ジャパンは、プレミアムアッパーミドルサイズの電気自動車(EV)である「Audi A6 e-tron」シリーズと、そのSモデルである「Audi S6 e-tron」シリーズを発表し、同日より販売を開始した。

AudiとPorscheが共同で開発するEV専用プラットフォーム“PPE(Premium Platform Electric)”を採用するモデルとして、Audiは2024年3月にミッドサイズSUVの「Audi Q6 e-tron」を発表している。これに続くニューモデルとして登場したのがアッパーミッドサイズのAudi A6 e-tronシリーズだ。
Audi A6 e-tronにはファストバックのSportbackとステーションワゴンのAvantが用意され、ともに全長は4,930mm、全幅は 1,925mm、ホイールベースは2,950mmと余裕あるサイズのボディを誇る。全高はSportbackが1,495mm、Avantが1,530mmだ。
特筆すべきはその空力性能。Cd値はSportbackが0.21、Avantが0.24で、クラストップレベルの低さを誇っている。
エクステリアは、Audiらしいクリーンなデザインを特徴とし、フロントのシングルフレームとそれを取り囲むブラックマスクがe-tronであることをアピール。サイドビューでは、ブリスターフェンダーがAudiらしい力強さを示す一方、サイドシルの部分にブラックのインサートを配置することで、エネルギー源となるバッテリーの位置を視覚的に示している。リヤは第2世代のデジタルOLEDリヤコンビネーションライトと3次元のライトストリップ、さらに、イルミネーション付きの4リングスによりAudiらしさを際だたせている。





インテリアは、最新のAudiデザインを取り入れ、ドアとダッシュボードによりドライバーとパッセンジャーを包み込む“ソフトラップ”デザインを採用するとともに、11.9インチのアウディバーチャルコックピットと14.5インチのMMIタッチディスプレイをゆるやかな曲線でつないだ“MMIパノラマディスプレイ”を搭載。また、10.9インチの“MMIパッセンジャーディスプレイ”により、助手席の乗員が動画などのエンターテインメントを利用することも可能である。




今回日本に導入されるAudi A6 Sportback e-tron performance/Audi A6 Avant e-tron performanceには100kWhの駆動用バッテリーが搭載される。これに、システム出力280kWのモーターが組み合わされ後輪を駆動。0-100km/h加速は5.4秒、最高速は210km/hをマークする。航続距離はSportbackが769km、Avantが734kmで、Sportbackに新世代のバーチャルエクステリアミラーとアダプティブエアサスペンションを組み合わせたオプションのレンジプラスパッケージを装着した場合は846kmで、日本で販売されるEVとして最長となる。
800V技術を採用するバッテリーは最高135kWの急速充電に対応する。

システム出力405kWのモーターとquattroを採用するAudi S6 e-tronシリーズの場合、0-100km/h加速はわずか3.9秒。最高速は240km/hまで引き上げられる。一充電走行距離は、Audi S6 Sportback e-tronが726km、Audi S6 Avant e-tronが706kmを誇る。




ラインアップと価格は以下のとおり。
- Audi A6 Sportback e-tron performance……981万円
- Audi A6 Avant e-tron performance……1012万円
- Audi S6 Sportback e-tron……1440万円
- Audi S6 Avant e-tron……1470万円
(Text by Satoshi Ubukata)