新型「Audi Q5」は、あえて冒険はせず、その本質を忠実に守り続けている。

※この記事は「Auto Bild JAPAN Web」より転載したものです。

画像1: 【Auto Bild】新着情報あり! 新型「Audi Q5」のすべて

「Audi A5」に続く最新の「PPC(Premium Platform Combustion)」プラットフォームを採用した初のSUVである「Audi Q5」。ベストセラーの第3世代は、大きな期待を背負っている。初代Audi Q5は160万台以上を売り上げ、第2世代もドイツ国内のみならず世界中で最も人気の高いSUVの一台となっている。最も販売台数の多い市場は北米(カナダを含む)で44%、次いでヨーロッパが約35%となっている。それだけに、これほど重要なモデルでは、何ひとつとして失敗は許されないのだ。

そして、名称に関しては驚くようなことは何もない。既存の「Audi A4」のオーナーは、新シリーズが今後は「Audi A5」と呼ばれることに慣れる必要があるが、Audi Q5はAudi Q5のままだ。

新型Audi Q5に再びSportbackが登場

さらに、クーペのような傾斜したルーフを持つAudi Q5 Sportbackも再び登場する。通常のSUVの2カ月後に、Audiは2番目のボディバリエーションを発表した。

Audiは2024年12月にAudi Q5 Sportbackの注文受付を開始した。54,800ユーロ(約876万円)からの新世代は、先代と同等のレベルにある。一方、最上級モデル「Audi SQ5 Sportback」は85,400ユーロ(約1,366万円)からで、先代は80,150ユーロ(約1,282万円)からだったので大幅な値上げがとなった。

Audi Q5は、2.0 TFSIエンジン搭載のベース価格52,300ユーロ(約836万円)で注文可能だ。新型「Audi SQ5」は82,900ユーロ(約1,326万円)からで、先代より5,000ユーロ(約80万円)の割増となった。

デザイン:Audi Q5はよりたくましくなった

スタジオで撮影したAudi Q5は、新しいカラー“タンボラグレーメタリック”で、S lineのエクステリアとシックな21インチホイール(標準は17インチ)により、重厚感のある外観となっている。大きく変わったフロントが印象的で、シングルフレームグリルは高くなり、Audi Q5 S lineではマットシルバー仕上げの2つのエアカーテンが左右に配置されている。狭いLEDヘッドライト(オプションのマトリクスLED)は、従来よりも4cm高い位置に配置されている。最近のトレンドとは逆に、2つのパーツに分かれておらず、非常に立体的だ。デイタイムランニングライトは中央に向かって細くなっている。

スポイラーライトを追加

Audiは、全長4.72m(プラス3.5cm)のAudi Q5の基本デザインに忠実であり続けている。ホイールアーチは大きく張り出し、余計なラインや折り目は排除されている。ドアハンドルのデザインでさえも伝統的なものだ。アップデートされたリヤのデザインは、オプションで第2世代の有機EL技術と光の明滅を特徴とする連続したリヤライトが上方に移動されている。新しい機能のひとつは、スポイラーライト付きの3つ目のブレーキライトだ。ルーフスポイラーの下に設置されたライトがリヤウィンドウに反射し、より明るく照らす。

画像: スポイラーライトを追加

さらに、クラシックなナンバープレート用開口部は廃止され、滑らかな表面にマウントされている。さらに良いニュースがある。気味の悪い偽物のテールパイプもAudi Q5では過去のものとなった。

Sportbackはトランクスペースを5Lしか失わない

Audiは今回、Audi Q5 Sportbackも発表した。当然のことながら、SUVクーペはBピラーまで兄弟車と同じスタイリングを採用している。デザイナーは、新型Audi Q5 Sportbackの傾斜したリヤを視覚的にさらに下まで延長した。その結果、先代モデルよりもエレガントな印象を与えている。

傾斜したルーフラインはトランク容量にそれほど大きな影響を与えていない。Audi Q5 Sportbackのトランク容量は最大515Lで、通常のAudi Q5と比較して5Lしか減っていない。2列目のシートを倒すと、容量は1,415L(Q5では1,473L)に増加する。

画像: Sportbackはトランクスペースを5Lしか失わない

パワーユニット:マイルドハイブリッドを採用

Audi Q5とAudi Q5 Sportbackには、当初は3種類のパワートレインが用意される。いずれも「MHEV plus」だ。この先進的なマイルドハイブリッド技術は、トランスミッションの出力軸にPTG(パワートレインジェネレーター)を搭載している。これにより、24PSと230Nmのパワーが追加されるだけでなく、電気のみで走行することも可能になった。

画像: パワーユニット:マイルドハイブリッドを採用

新たに開発された最高出力204PS、最大トルク340Nmの2.0 TFSIエンジンは、そのパワーを前輪に伝達し、Audi Q5の世界へのエントリーポイントとなる。4WDのquattroはオプションで用意されている。当面は、最高出力204PS、最大トルク400Nmの2.0 TDIが唯一のディーゼルエンジンとなる。このエンジンにはquattroが標準となる。

367PSのAudi SQ5

つまり、最上級モデルのAudi SQ5には、もはや3Lのディーゼルエンジンは搭載されず、代わりに最高出力367PS、最大トルク550Nmの3.0 TFSIが搭載されることになる。さらに、すべてのモデルが例外なく、Sトロニックと呼ばれるデュアルクラッチギヤボックスと連動することになった。Audi SQ5の前モデルに搭載されていたトルクコンバーター式オートマチックは引き継がれていない。

画像: 367PSのAudi SQ5

長期的には、エンジンラインナップは徐々に拡大される予定だ。システム出力299PSまたは367PSで、電気のみでの航続距離が少なくとも80kmの「2.0 TFSI」をベースにした2つのプラグインハイブリッドが発表されている。6気筒ディーゼルエンジンも追加される可能性もあるが、Audiからの正式発表はまだない。

装備:MMIパノラマディスプレイが標準装備

先代モデルのやや時代遅れのコックピット構造は過去のものとなった。アウディは、AudiA5、「Audi A6」、「Audi Q6」にも採用されている新しい標準ソリューションを採用している。標準装備のMMIパノラマディスプレイだ。この湾曲したディスプレイはダッシュボード上に設置され、11.9インチのバーチャルコックピットと14.5インチのインフォテインメント画面で構成されている。

それでも物足りないという人には、追加料金で10.9インチのMMIパッセンジャーディスプレイを注文することもできる。これは兄弟モデルでもすでに知られているものだ。このディスプレイのレイアウトは、見た目にも非常に印象的で、しかも直感的に操作できる。しかし、現在ではすべての新型モデルに採用されているため、魅力が薄れているかもしれない。

十分なスペース

空間と素材の選択は非常に優れている。照明のコントロールは運転席側に移動した。標準装備の音響ガラスフロントガラスの下には、他のモデルでもおなじみのインタラクションライトがある。

リヤにも十分なスペースがあり、リヤシートは長手方向に移動させることができる。これは実用的な機能だ。アウディはトランク容量を520~1,473Lと公表している。

画像: 十分なスペース

新型Audi SQ5の走りは?

Audi Q5のテクノロジーはまったく新しいものだ。Audi Q5とAudi Q5 Sportbackは、例えば新型Audi A5と同じく、PPCアーキテクチャーをベースとしている。発売時には、204PSの2.0 TFSIと、同じく204PSの2.0 TDIの3種類のエンジンが用意される。最上級モデルは、3.0L V6エンジンを搭載し、367PSを発生するAudi SQ5だ。

最新のマイルドハイブリッドシステムであるMHEV plusは、ベルト駆動スタータージェネレーターに加えて、トランスミッションの出力シャフトにPTGを設置するのが新しい。

24PSを発生するPTG、1.7kWh(総量)のリチウムイオンバッテリー、7速Sトロニックで構成されているシステムは、非常に複雑である。

最初の短いドライブでは、エンジンとPTGの連携はスムーズに機能した。Sトロニックがギクシャクすることがあるが、素晴らしい3.0Lエンジンを運転する喜びを損なうものではない。

画像1: 新型Audi SQ5の走りは?

V6エンジンはスロットル操作に敏感に反応し、心地よい排気音を奏でる。サスペンションに関しては、標準サスペンションとアダプティブダンパー付きエアサスペンションの選択肢がある。Audi SQ5には標準でスポーツサスペンションが装備されており、テスト車両にはAudi SQ5用の固めのエアサスペンションが装備されていた。これにより、2.1トンのAudi SQ5は機敏で集中力が高まり、軽快で正確なステアリングにより、運転操作が容易になり、遊び心さえ感じられる。

Audi Q5は以前と変わらず、威厳があり、控えめで、非常に魅力的なSUVである。広々として、多様性があり、装備も充実している。Audiはテクノロジーをアップデートしたが、複雑なMHEV plusが日常的な運転でどのような性能を発揮するのかを試すには、広範なテストが必要である。最上級モデルのAudi SQ5は素晴らしいV6 TFSIエンジンを搭載しており非常にパワフルだが、それ相応の価格となる。

画像2: 新型Audi SQ5の走りは?

結論

Audi Q5に関しては、Audiは名称でも外観でも、あえて実験的な試みを行っていない。われわれはAudi Q5の外観がとくに気に入っている。しかし、インテリアに関して、MMIパノラマディスプレイをすべての新型モデルに安易に採用しすぎないよう注意すべきだろう。装備の改善と出力の向上を考慮すれば、追加料金は妥当だ。

(Text by Jan Götze / Photos by Audi AG)

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