2024年11月17日(日)、静岡県の富士スピードウェイでENEOS スーパー耐久シリーズ2024 Empowered by BRIDGESTONE 第7戦「S耐ファイナル 富士」が開催され、#430 エヴァRT初号機 RS3 LMSが3位表彰台を獲得した。
今回、GT4マシーンで争うST-Zクラスには13台がエントリーし、ここには1台のAudi R8 LMS GT4と2台のPorsche 718 Cayman GT4 RSが含まれている。富士でのドライバーラインアップは次のとおり。
- #19 BRP★FUNDINNO PORSCHE 718 GT4 RS……藤井優紀/末廣武士/猪爪杏奈/大島和也
- #22 EBI GROUP Cayman GT4 RS CS……北園将太/久保凛太郎/山野直也/岩澤優吾
- #34 TECHNO FIRST R8 LMS GT4……加納政樹/平安山良馬/安田裕信/大草りき
一方、TCR車両によるST-TCRには4台がエントリーし、うち一台がAudi RS 3 LMSである。
- #430 エヴァRT初号機 RS3 LMS……藤原能成/加賀美綾佑/木村貴洋/田ヶ原章蔵
最終戦となる富士では全クラスにより4時間の耐久レースが行われる。
決勝前日の16日(土)午後には予選が行われ、ST-Zクラスでは#26 raffinée日産メカニックチャレンジZ NISMO GT4(大塚隆一郎/富田竜一郎/篠原拓朗/荒 聖治)がクラストップに。フォルクスワーゲン・グループ勢では、#19 BRP★FUNDINNO PORSCHE 718 GT4 RSが7番手、#22 EBI GROUP Cayman GT4 RS CSが9番手、#34 TECHNO FIRST R8 LMS GT4が12番手で続いた。
一方、ST-TCRクラスでは、#98 Racer ホンダカーズ桶川 CIVIC(KIZUNA/リ・ジョンウ/山本聖渚)がクラストップで、#430 エヴァRT初号機 RS3 LMSはクラス4番手からのスタートなった。
翌17日(日)、青空が広がる富士スピードウェイでは、12時29分に決勝レースがスタートした。
ST-Zクラスは、序盤からポールポジションの#26 raffinée日産メカニックチャレンジZ NISMO GT4を、同じチームの#25 raffinée日産メカニックチャレンジZ NISMO GT4(植松忠雄/松田次生/佐藤公哉/名取鉄平)、#20 NANIWA DENSO TEAM IMPUL Z(田中優暉/平峰一貴/大木一輝)が追う展開に。一方、#19 BRP★FUNDINNO PORSCHE 718 GT4 RS、#22 EBI GROUP Cayman GT4 RS CS、#34 TECHNO FIRST R8 LMS GT4はクラス下位から追うが、簡単には上位にポジションを上げることができない。
スタートから約20分後、ST-3クラスの1台が300R先でクラッシュし、その弾みでガードレールを大きく破損してしまう。このため、レースはFCY(フルコースイエロー)となり、その後、セーフティカーが導入され、13時12分にはセッションが赤旗中断となった。レースは1時間8分後の14時20分に再開となるが、15時を過ぎたところで、クラス8番手までポジションを上げていた#34 TECHNO FIRST R8 LMS GT4がダンロップコーナー手前でアクシデントに巻き込まれてガードレールを大破させ、マシンも修復不可能な状態となった。
これにともない、レースは2度目の赤旗中断となり、16時ちょうど、残り30分というところでセッションが再開される。ドライバー交替の回数義務を果たしていないマシンが続々とピットに向かい、その後、順位が落ち着いた時点で、トップに#59 2W Yamaguchi GR Supra GT4 EVO(チアラバノン・カチョーン/卜部和久/ 立川祐路)が踊り出る一方、#22 EBI GROUP Cayman GT4 RS CSがクラス10番手、#19 BRP★FUNDINNO PORSCHE 718 GT4 RSが11番手を走行。レースはそのままゴールを迎え、#59 2W Yamaguchi GR Supra GT4 EVOが優勝。2位に#26 raffinée日産メカニックチャレンジZ NISMO GT4、3位には#21 Hitotsuyama Mercedes-AMG GT4(山脇大輔/ショーン・ウォーキンショー/ジェームス・プル/川端伸太朗)が続いた。
#22 EBI GROUP Cayman GT4 RS CSがクラス10番手、#19 BRP★FUNDINNO PORSCHE 718 GT4 RSが11番手でそれぞれ完走を果たしている。
ST-TCRクラスは、クラス4番手からスタートした#430 エヴァRT初号機 RS3 LMSがオープニングラップで3位にポジションを上げるが、トップの#98 Racer ホンダカーズ桶川 CIVICと2番手の#97 #98 Racer ホンダカーズ桶川 CIVIC(遠藤光博/中野信治/Thanasiwanat Phongsinnatchaachun/辻本始温)の勢いを止めることはできず、3位でレースを終えている。
総合では、ST-Xクラスの#1 中升 ROOKIE AMG GT3(鵜飼龍太/ジュリアーノ・アレジ/蒲生尚弥/片岡龍也)が優勝した。
(Text by Satoshi Ubukata / & Photos by Minoru Kobayashi)