アウディは2024年3月8日、AUDI AG最高経営責任者(CEO)ゲルノート・デルナー氏が、「Audi Agenda」と呼ばれる戦略で、今後焦点をあてていくポイントを明らかにした。
アウディは、ザウバーグループの株式を100%取得する。ゲルノート・デルナー氏は、ゼネラル レプレゼンタティブ(総代表)として、Audi Formula 1プログラム全体の指揮を執る予定。
また、アンドレアス・ザイドル氏は、Audi F1 Team最高経営責任者(CEO)として、Audi F1 Teamの管理だけでなく、このF1プロジェクトの遂行にも責任を負う。
現在、AUDI AG技術開発部門の統括責任者であるゲルノート・デルナー氏は、取締役会によってゼネラル レプレゼンタティブに任命され、AUDI AGにおけるFormula 1プロジェクトの遂行、および世界最高峰のモータースポーツ参戦に関する責任を担うことになる。
Formula 1プログラムの3つの柱、1.ザウバーへの出資、2.ノイブルクのAudi Formula Racing GmbHにおけるパワーユニットの開発、3.AUDI AGによるプログラムの戦略的実行と活性化、これらすべてをこの新設されたポジションが一元管理することになる。なお、この部門の統合は、モータースポーツと市販モデルの緊密な連携を確保することも目的としている。
この目的のため、アウディはSauber Holding AGの株式を100%取得する予定だ。なお、ゲルノート・デルナー氏は、Audi Formula Racing GmbHの株主委員会の委員長に加えて、ザウバーの取締役会長にも就任しすることとなる。
これに伴い、ゲルノート・デルナー氏はAUDI AG取締役会のメンバーを辞任する。Audi CEOゲルノート・デルナー氏は、現在の役職に加えて、技術開発部門の統括責任者も兼任する。2026年開催のFIA Formula 1世界選手権参戦に向けた準備として、アンドレアス・ザイドル氏はAudi F1 TeamのCEOとして、Audi F1 TeamとAudi F1プロジェクトの遂行に責任を担う。
(Text Toru Matsumura)