アウディは、5月22日、自社の立場を明確に示し、持続可能性戦略の一環としてダイバーシティ&インクルージョン(D&I:多様性と一体性)の推進に引き続き焦点を当てていると発表。5月23日のドイツ ダイバーシティデイを前に、すべての取締役会メンバーがD&Iマニフェストに署名したという。
AUDI AG最高人事責任者(CHRO) ハビエル ロス氏は「私たちは、多様性がイノベーションを実現する重要な手段であることを理解しています。アウディでは、従業員と会社の両方に真の付加価値を生み出す方法で、ダイバーシティ&インクルージョンを重視しています」と強調する。
またはロス氏は「公平性を真に確保し、全社的に多様性を促進するには、社内のすべてのプロセスおいて最初からD&Iを考慮する必要があります」とも述べている。
アウディはサプライチェーンの多様性を推進する
より多様なサプライヤーとの取引を拡大するために、アウディは、欧州LGBTIQ商工会議所(EGLCC)およびWEConnect Internationalに参加。また、現在は世界60か国の14,000社以上のサプライヤー企業と提携しているほか、 資材の調達において性的指向と性自認における多様性、そしてビジネスにおける女性のより公平な労働機会の実現に取り組んでいる「EGLCC国際商工会議所」のメンバーになったドイツ初の企業でもある。
EGLCC創設者兼役員 ファビエンヌ ストルディオー氏は「アウディをパートナーとして迎えられたことを誇りに思います。私たちは、多様なサプライチェーンによってもたらされる可能性を認識し、サポートを提供する企業と、LGBTIQに登録している企業のビジネスを結び付けています。アウディはEGLCCに参加することで、ビジネス世界において多様性を重要な価値として定着させるという私たちの目標の達成に貢献しています」と述べている。
We.Together: International Diversity & Inclusion Days 2023
アウディでは、調達におけるダイバーシティ&インクルージョンの透明性の向上にも努めているほか、全従業員を対象としたイベントを定期的に開催している。
5月22日から26日まで、1週間にわたって開催される「We.Together: International Diversity & Inclusion Days」では、7つの異なる言語で合計72のオンラインセッションが提供される予定だ。世界中の従業員は、講演、ワークショップ、ネットワーキングイベント、パネルディスカッションなど、さまざまなプログラムに参加することが可能だ。
今年のイベントには、AUDI AG以外のほか、ベントレー、イタルデザイン、ランボルギーニ、アウディ ブリュッセル、アウディ ハンガリー 、アウディ メキシコ、そしてアウディ チャイナ セールス カンパニーも参加予定だ。
(Text Toru Matsumura)