2023年5月4日、静岡県の富士スピードウェイにおいて、2023 AUTOBACS SUPER GT第2戦「FUJIMAKI GROUP FUJI GT 450km RACE」の決勝レースが行われ、クラス12番手からスタートした#6 DOBOT Audi R8 LMSが7位入賞を果たした。
GT300クラスに唯一Audi R8 LMSで参加するTeam LeMansは、レギュラードライバーの片山義章選手とロベルト・メリ・ムンタン選手に加え、Cドライバーに神 晴也選手を迎えて、450kmのロングディスタンスレースに挑んだ。
5月3日、五月晴れに恵まれた富士スピードウェイではノックアウト方式の予選が行われ、Q1のA組に挑んだ#6 DOBOT Audi R8 LMSの片山選手は計測3周目に1分35秒987を叩き出し暫定トップに。そのままタイムアタックを続けるが、遅いペースのマシンに詰まって自己ベストタイムの更新はならなかった。それでも、片山選手のタイムはクラス3番手となり、自身初となるQ1突破を果たした。
一方、Q2を担当したロベルト選手は1分35秒840でクラス12番手に。GT300クラスのトップは1分35秒114を記録した#56 リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R(J.P.デ・オリベイラ/名取鉄平組)、GT500クラスのポールポジションは#100 STANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐組)が獲得している。
翌4日も好天に恵まれた富士スピードウェイには48,600人のファンが訪れ、コロナ前の賑わいがサーキットに戻ってきた。
クラス12番手の#6 DOBOT Audi R8 LMSはロベルト選手がスタートを担当する。今回のレースでは、2回の給油が義務づけられ、また、ひとりのドライバーの周回数が3分の2を超えてはならないというルールがあるため、どのタイミングでピットストップを行うかが勝負を分けることになりそうだ。
午後1時30分にスタートした決勝レースでは、#6 DOBOT Audi R8 LMSのロベルト選手が序盤から大健闘。オープニングラップに7番手に順位を上げると、その後も速いペースで周回を続けて5周目には3位に浮上し、好調さをアピールする。34周を終えたところで1回目のピットストップを行うが、ロベルト選手はそのままドライブを続行。7位でコースに復帰したロベルト選手はさらに30周を走り、残る周回を片山選手に託した。
8番手でコースに戻った片山選手は、一時5位までポジションを上げたものの、終盤はタイヤが路面にマッチせず、思うようにペースが上がらない。それでも86周目以降は7位を維持してそのままゴール。今季、初入賞を果たした。
GT300クラスは、#2 muta Racing GR86 GTとのバトルに競り勝った#56 リアライズ日産メカニックチャレンジGT-Rが優勝。一方、GT500クラスは、レース中盤にトップに踊り出た#36 au TOM'S GR Supra(坪井 翔/宮田莉朋組)がそのまま逃げ切った。
次の第3戦は、6月4日、三重県の鈴鹿サーキットで決勝が行われる。Audi R8 LMSが得意とするテクニカルコースだけに、表彰台獲得の期待が高まる。
(Text by Satoshi Ubukata / Photos by Hisao Sakakibara, Satoshi Ubukata, GTA)