2022年9月18日、宮城県のスポーツランドSUGOにおいて、2022 AUTOBACS SUPER GT第6戦「SUGO GT 300km RACE」の決勝レースが行われ、#6 Team LeMans Audi R8 LMSはエンジントラブルに見舞われながらも16位で完走を果たした。
GT300クラスに唯一Audi R8 LMSで参加するTeam LeMansは、これまでどおり、片山義章選手とスペイン人のロベルト・メルヒ選手の布陣で初の表彰台を狙う。
9月17日午前には午後の予選に先立ち、公式練習が行われた。ここで#6 Team LeMans Audi R8 LMSはエンジンの不調に見舞われ、その対応に追われることに。不完全なセットアップのまま臨んだノックアウト方式の予選は、Q1 A組の片山選手がマークした1分19秒271が11番手に終わり、Q2進出ならず。最終的には20番グリッドからのスタートとなった。
ポールポジションは、GT300クラスは#61 SUBARU BRZ R&D SPORTが、GT500クラスは#19 WedsSport ADVAN GR Supraがそれぞれ獲得している。
9月18日、午後2時から84周にわたる決勝レースが行われた。
GT300クラスでは、ポールポジションの#61 SUBARU BRZ R&D SPORTがオープニングラップでトップを守る一方、20番グリッドの#6 Team LeMans Audi R8 LMSはエンジンのトラブルで急遽ピットからのスタートとなり、コースに入った時点ですでに1周遅れの厳しい展開に。
スタート後は、片山選手がめまぐるしく変わる天候に苦しめられながらも、着実に周回を重ねて22番手までポジションを上げ、34周を終えたところでメルヒ選手にドライバー交替。第2スティントの前半はレインタイヤ、後半はスリックタイヤで走行したメルヒ選手は、ファステストラップに迫るタイムをマークして#6 Team LeMans Audi R8 LMSの速さを証明するが、トップとの周回差を縮めることはできず、最終的には3周遅れの16位でレースを終えている。
GT300クラスの勝者は、#2 muta Racing GR86 GTの加藤寛規/堤 優威組。13番グリッドからスタートした#2 muta Racing GR86 GTの加藤選手は35周目にトップに立つと、ピットストップを遅らせる戦略で後続とのギャプを築いていく。これが功を奏し、ドライバー交替した堤選手はトップのままコースに復帰。#2 muta Racing GR86 GTはそのまま逃げ切り、今シーズンデビューしたTOYOTA GT86を初勝利へと導いた。
2位は#11 GAINER TANAX GT-Rの安田裕信/石川京侍組が、3位は#10 TANAX GAINER GT-Rの富田竜一郎/大草りき組がそれぞれ入った。
一方、GT500クラスは、ミシュランタイヤを履く#3 CRAFTSPORTS MOTUL Z(千代勝正/高星明誠組)と#23 MOTUL AUTECH Z(松田次生/ロニー・クインタレッリ組)が中盤以降、レースをリードし、1-2フィニッシュを決める。3位には#16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT(笹原右京/大湯都史樹組)がつけている。
次の第7戦は、10月2日、大分県のオートポリスで決勝が行われる。
(Text by Satoshi Ubukata / Photos by Hisao Sakakibara, GTA)