2022年7月30日〜31日、大分県のオートポリスでENEOSスーパー耐久シリーズ2022 Powered by Hankook 第4戦 「スーパー耐久レースin オートポリス」が開催され、ST-Zクラスに参戦した#21 Hitotsuyama Audi R8 LMS GT4が4位で完走した。
GT4公認車両とGT4規格に準ずる車両で戦われるST-Zクラスには9台がエントリー。うち、Audi R8 LMS GT4は、#21 Hitotsuyama Audi R8 LMS GT4と#505 RED SEED Audi R8 LMS GT4の2台、Porsche 718 Cayman GT4は#19 BRP★SUNRISE-Blvd718GT4MRと#22 Porsche 718 Cayman GT4 RS CSの2台が参戦している。
このうち、第2戦から参加している#21 Hitotsuyama Audi R8 LMS GT4は、前回のSUGO戦と同じドライバーラインアップで5時間耐久に挑む。すなわち、Aドライバーがジェントルマンの阿野雅樹選手、BドライバーがSUPER GTやスーパーフォーミュラで活躍中の宮田莉朋選手、CドライバーがFIA-F4やスーパーフォーミュラ・ライツで実績のある神 晴也選手、DドライバーがAudi A1 Fun Cupで好成績を収めた若手の阿野雄紀選手という顔ぶれだ。
スーパー耐久では、公式予選で記録したAドライバーとBドライバーの合算タイムでスターティンググリッドが決定される。ポールポジションは#34 テクノ・SUN'S・モノコレ G55が獲得。5番手に#22 Porsche 718 Cayman GT4 RS CS、6番手に#19 BRP★SUNRISE-Blvd718GT4MR、7番手に#21 Hitotsuyama Audi R8 LMS GT4、8番手に#505 RED SEED Audi R8 LMS GT4という結果となった。
決勝が行われる7月31日は、分厚い雨雲が上空を覆い、決勝がスタートする11時には雨がポツリポツリと降り出す状況。そんな中、#21 Hitotsuyama Audi R8 LMS GT4は神選手がスタートを担当し、さっそく序盤からペースを上げて、4番手まで順位を上げる。
続くジェントルマンドライバーの阿野雅樹選手は、Audi R8 LMS GT4でのレースは2回目、オートポリスも初めてという状況ながら、事前にトレーニングなどを積んできたことや、Audi R8 LMS GT4への習熟度が上がったことなどから、危なげない走りを見せ、他のジェントルマンドライバーとほぼ同じレベルの安定したペースを維持。無事にマシンを阿野雄紀選手に渡すことができた。
阿野雄紀選手も、雅樹選手より少し速いペースで落ち着いた走りを見せて、最終ドライバーの宮田莉朋選手につなげる。
この時点で、#21 Hitotsuyama Audi R8 LMS GT4はクラス5番手。その後、トップを走る#310がタイヤトラブルにより戦線を離脱したことから、21号車は4番手に浮上。前を行く#111とは1周以上の差があったものの、給油やレインへのタイヤ交換にためにピットストップを行いながら、クラストップレベルの速いペースで、約2時間のうちにその差を25秒台まで縮めていく。
しかし、ラスト10分というところでFCY(フルコースイエロー)が導入され、宮田選手の追撃は終了。最終的には#111とわずか10秒差で惜しくも3位表彰台を逃したが、チームにとっては大きな自信を得る結果となった。
ST-Zクラスの結果は、#500 5ZIGEN AMG GT4が優勝、2位に#19 BRP★SUNRISE-Blvd718GT4MR、3位#111 Access HIROSHIMA+ GR SUPRA GT4。#22 Porsche 718 Cayman GT4 RS CSは5位、#505 RED SEED Audi R8 LMS GT4は6位でそれぞれ完走を果たしている。
総合では、ST-Xクラスの#62 HELM MOTORSPORTS GTR GT3が優勝を飾った。
次の第5戦は、9月3日〜4日、栃木県のモビリティリゾートもてぎで開催される。
(Text & photos by Satoshi Ubukata)