2022年7月9日〜10日、宮城県のスポーツランドSUGOでENEOSスーパー耐久シリーズ2022 Powered by Hankook 第3戦 「SUGOスーパー耐久3時間レース」が開催され、ST-Zクラスに参戦した#21 Hitotsuyama Audi R8 LMS GT4が5位完走を果たした。

画像1: 【S耐 菅生3時間】Hitotsuyama Audi R8 LMS GT4が5位完走

今シーズンの第2戦富士24時間レースから参戦している#21 Hitotsuyama Audi R8 LMS GT4は、Aドライバーとして新たに阿野雅樹選手を迎え、新体制で残りのレースに挑むことになった。

画像: Aドライバーの阿野雅樹選手(写真右)とAudi Team Hitotsuyamaを応援する立華理莉さん。

Aドライバーの阿野雅樹選手(写真右)とAudi Team Hitotsuyamaを応援する立華理莉さん。

阿野雅樹選手は2019年に「Audi driving experience」のCircuit trial Time trial sessionで総合優勝し、特別賞としてAudi race experienceへの参加権利を手にしたアマチュアドライバー。Audi RS 3 LMSで2019年のスーパー耐久シリーズ2019 第5戦「もてぎスーパー耐久 5Hours Race」のST-TCRクラスにスポット参戦し、見事3位表彰台を獲得している。

阿野雅樹選手を支えるのは、SUPER GTやスーパーフォーミュラで活躍中の宮田莉朋選手(Bドライバー)と、FIA-F4やスーパーフォーミュラ・ライツで実績のある神晴也選手(Cドライバー)。さらに、DドライバーにはAudi A1 Fun Cupで好成績を収めた若手の阿野雄紀選手が名を連ねる。ちなみに、阿野雄紀選手は阿野雅樹選手の長男だ。チームとしては、まずはここSUGOで、阿野雅樹選手の習熟を高めたいところだ。

画像: 写真右から、Aドライバーの阿野雅樹選手、Bドライバーの宮田莉朋選手、Cドライバーの神 晴也選手、Dドライバーの阿野雄紀選手。

写真右から、Aドライバーの阿野雅樹選手、Bドライバーの宮田莉朋選手、Cドライバーの神 晴也選手、Dドライバーの阿野雄紀選手。

公式予選が行われた7月9日、スポーツランドSUGOは朝から小雨が降ったり止んだりと不安定な天候に見舞われた。ST-Zクラスの予選が始まる午後0時50分には雨が上がっており、まずは阿野雅樹選手がAドライバーを対象とした15分のセッションに、さらに午後1時50分からは宮田選手がBドライバーの予選に挑んだ。

どちらのセッションも途中から雨が降り出し、思うようにタイムアタックができなかったこともあって、阿野雅樹選手は1分36秒692でクラス8番手、宮田選手は1分28秒でクラス7番手のタイムとなり、AドライバーとBドライバーの合算タイム順で決められる決勝のスターティンググリッドはクラス8番手の最後尾となった。

画像2: 【S耐 菅生3時間】Hitotsuyama Audi R8 LMS GT4が5位完走

決勝が行われる7月10日は前日とは打って変わり、夏の強い日差しがスポーツランドSUGOに照りつけた。グループ1の決勝レースにはST-Zクラス、ST-Xクラス、ST-1クラス、ST-Qクラス(一部)の4クラス計20台が参加。#21 Hitotsuyama Audi R8 LMS GT4は阿野雅樹選手がスタートドライバーを務め、ジェントルマンAドライバーに課せられた50分の最低義務周回数をまずはクリアすることに。

画像3: 【S耐 菅生3時間】Hitotsuyama Audi R8 LMS GT4が5位完走

レースは午後1時58分、ローリングスタートにより戦いの火蓋が切られる。

阿野雅樹選手にとって、Audi R8 LMS GT4のドライブは今回が初めて。スポーツランドSUGOでのレース経験もなく、いきなりのAドライバーということもあって肩に力が入ってしまったのか、なかなかペースが上がらない。それでも、次のドライバーに無事にマシンを渡すために慎重に周回を重ね、31周が終了したところで、阿野雄紀選手にステアリングを託した。

前戦の富士でAudi R8 LMS GT4を経験している阿野雄紀選手だが、富士に比べてコース幅の狭いSUGOでは他クラスにラインを譲るのにひと苦労。途中、他のクラスとの軽い接触に見舞われたり、ピットインをしようとしたときに進路を阻まれたりと、不運が続いた。

63周が終わったところで、神選手にドライバー交替。若手有望株だけにクラストップレベルのラップタイムで周回を重ねていくが、なかなか先行するライバルとの差は縮まず、最終的にはクラストップから3周遅れの6位でフィニッシュ。レース後、クラス2番手の#885 シェイドレーシング GR SUPRA GT4に最低義務周回数違反が発覚したことで、#21 Hitotsuyama Audi R8 LMS GT4は最終的に5位完走という結果となった。

新体制で臨んだSUGOでは、阿野雅樹選手の習熟を高めるという目標を達成したAudi Team Hitotsuyama。次のオートポリス戦まですでに3週間を切っているが、ドライバー、チームともに急ピッチで準備を進めて、表彰台を狙ってほしいものだ。

SUGOスーパー耐久3時間レースのグループ1は、ST-Zクラスが#310 GRGarage水戸インター GR SUPRA GT4(山崎 学/坪井 翔/野中誠太/細川慎弥組)が優勝。Porsche 718 Cayman GT4で参戦した#22 Porsche 718 Cayman GT4 RS CS(KIZUNA/千代勝正/山野直也/大草りき組)が2位、#19 BRP★SUNRISE-Blvd718GT4MR(鈴木建自/TAKESHI/福田幸平/奥村浩一組)が4位でそれぞれ完走を果たしている。

総合では、ST-Xクラスの#888 Grid Motorsport AMG GT3(マーティン・ベリー/高木真一/黒澤治樹/山脇大輔組)が優勝を飾った。

次の第4戦は、7月30日〜31日に大分県のオートポリスで開催される。

(Text & photos by Satoshi Ubukata)

This article is a sponsored article by
''.