2022年5月29日、三重県の鈴鹿サーキットにおいて、2022 AUTOBACS SUPER GT第3戦「たかのこのホテル SUZUKA GT 300km RACE」の決勝レースが行われ、#6 Team LeMans Audi R8 LMSが18位で完走した。

画像: 片山義章選手(写真左)とロベルト・メルヒ選手(写真右)。

片山義章選手(写真左)とロベルト・メルヒ選手(写真右)。

GT300クラスに唯一Audi R8 LMSで参加するTeam LeMansは、片山義章選手とF1参戦経験のあるスペイン人のロベルト・メルヒ選手とともに、300kmで戦うこの第3戦に挑んだ。

5月28日にはノックアウト方式の予選が行われ、Q1のB組に臨んだ#6 Team LeMans Audi R8 LMSのメルヒ選手は、計測3周目に1分58秒701をマーク。この時点でQ1通過圏内に留まっていたが、その後、ライバルが自己ベストを更新する一方、メルヒ選手は計測4周目に自己ベストを更新できなかったことから、最終的にはQ2進出ラインの8位にコンマ451秒及ばず、Q1突破を逃した。

画像1: #6 Team LeMans Audi R8 LMS

#6 Team LeMans Audi R8 LMS

続くQ2では、#10 TANAX GAINER GT-R(富田竜一郎/大草りき組)の大草選手がトップタイムを記録したものの、予選後の再車検で最低地上高の規定に違反していることが発覚してタイムが抹消。代わって#7 Studie BMW M4の荒 聖治/近藤 翼組がポールポジションを獲得。2番手は#96 K-tunes RC F GT3の新田守男/高木 真一組、3番手は#56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-Rの藤波清斗/J.P.デ・オリベイラ組という結果になった。#6 Team LeMans Audi R8 LMSは18番手からのスタートとなる。

画像1: #7 Studie BMW M4

#7 Studie BMW M4

GT500クラスは、#19 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南組)がポールポジションに。2番手には#37 KeePer TOM'S GR Supra(サッシャ・フェネストラズ/宮田莉朋組)、3番手には前戦の決勝でマシンを大破させた#3 CRAFTSPORTS MOTUL Z(千代勝正/高星明誠組)がつけている。

画像: #19 WedsSport ADVAN GR Supra

#19 WedsSport ADVAN GR Supra

翌5月29日は、52周300kmのレースが行われた。当日は、鈴鹿サーキット60周年 特別デモラン&展示 『群雄割拠 JGTC ~SGTの礎となった時代~ 』として、かつてのチャンピオンマシーンを、道上 龍、本山 哲、脇坂寿一の3名がドライブし、会場を沸かせた。

決勝レースは、予定から10分遅れの14時40分にスタート。GT300クラスはポールポジションからスタートした#7 Studie BMW M4の荒選手が序盤からレースをリード。途中、セーフティカーの導入でマージンを失いながらもトップを守り、近藤選手に交代。近藤選手も実質トップを守りきり、#7 Studie BMW M4がポール・トゥ・ウィンを決めた。ちなみに、近藤選手は2020年の第6戦鈴鹿で、川端伸太朗選手とともに#21 Hitotsuyama Audi R8 LMSをドライブし、クラス優勝を果たしている。

#6 Team LeMans Audi R8 LMSは片山選手がスタートを務め、オープニングラップで16位にポジションをアップ。しかし、その後はオーバーステア気味のマシンに苦しみ、ポジションを上げるには至らなかった。

画像2: #6 Team LeMans Audi R8 LMS

#6 Team LeMans Audi R8 LMS

レース中盤に差し掛かったところで、メルヒ選手に交代。ところが、運悪くGT500クラスに紛れる展開となり、ペースが上げられないうえに、タイヤにゴム片を付着するピックアップを抱えることに。さらに周回を重ねるうちにリヤタイヤが音をあげ、メルヒ選手は34周を終えたところでイレギュラーのピットストップを強いられてしまう。

画像: ロベルト・メルヒ選手

ロベルト・メルヒ選手

タイヤ交換後は本来のペースで周回を重ねたメルヒ選手だったが、最終的にはトップから1周遅れ、18位での完走でレースを終えている。

画像3: #6 Team LeMans Audi R8 LMS

#6 Team LeMans Audi R8 LMS

GT500クラスは、3番グリッドからスタートした#3 CRAFTSPORTS MOTUL Zの千代選手がオープニングラップでトップに立つと、後続を引き離す走りでトップをキープ。高星選手に交代後もその勢いは受け継がれ、今年デビューしたNissan Z GT500に初優勝をもたらす結果となった。

次の第4戦は、8月7日、静岡県の富士スピードウェイで決勝が行われる。

(Text by Satoshi Ubukata / Photos by Hisao Sakakibara, Satoshi Ubukata)

■関連リンク
SUPER GT OFFICIAL WEBSITE
チームルマン 公式ウェブサイト

This article is a sponsored article by
''.