新型Audi Q5が2024年初頭に登場する。ガソリン/ディーゼルエンジンを積むのは次の世代が最後。ニューデザインの初画像とともに現時点での全情報をお届け!
※この記事は「Auto Bild JAPAN Web」より転載したものです。
これから2025年までにAudiから登場する新型車は、内燃機関を搭載する仕様がその最終モデルになることは間違いない。Audiは、2026年以降、少なくとも世界の大部分において、BEV(電気自動車)モデルのみを市場に投入する意向だ。最後に発売される内燃機関は2025年の新型「Audi Q7」で、その1年前、つまり2023年末に発表される可能性もある「Audi Q5」の新型も、ガソリンエンジンとディーゼルエンジンを搭載して発売される予定である。
ガソリンエンジンとディーゼルエンジンを搭載した新プラットフォームMLB
3代目となるAudi Q5は、これまで同様、縦置きエンジン向けプラットフォーム「MLB」の改良版を採用する。ガソリンエンジンのラインナップは、約200psから270psまでとなるが、Audiが引き続き3種類のディーゼル(現在163psから286psまで)を提供するかどうかは現時点では未定で、今後数カ月の需要状況を見ながら決定されると推測されている。
すべての内燃機関をマイルドハイブリッドに
すべての内燃機関には48Vマイルドハイブリッドシステムが導入され、ガソリンエンジンでは14.1km/L、最も経済的なFFディーゼルでは20km/Lまで燃費が向上する見込みだ。また、100km以上のEV走行が可能なプラグインハイブリッドもラインナップに用意される。強力なプラグインハイブリッドモデルが341psの「Audi SQ5 TDI」のポジションを奪う可能性もある。一方、Audiがついに前代未聞の超ハイパフォーマンスモデル、「Audi RS Q5」の発売を敢行する可能性は低いと思われる。
大ヒットモデルAudi Q5 Sportbackの新型車
スポーツバックは引き続き用意される可能性が高い。リヤに向かって傾斜のあるルーフを備えたクーペSUVが流行っており、販売価格も高く、開発労力も比較的少ないからである。ちなみに、サイズはあまり変わらず、全長約4.70mのAudi Q5 Sportbackは、ポートフォリオにぴったりと収まるサイズです。
ちなみに、Audi Q5の社内対抗馬であるBEVの「Audi Q6 e-tron(2023年登場予定)」もサイズは似ているが、専用の「PPEプラットフォーム(ポルシェがE-マカンにも採用)をベースに、室内はかなり広くなるはずである。
より上質な素材と高度な技術には代償がある
インテリアについていえば、ここでは、Audiの“よりラグジュアリーな”戦略の本気度を見ることができるだろう。さらに上質な素材選びが期待される。操作面では、音声操作の大幅な改善が焦点になりそうだ。ただ、価格も“よりラグジュアリーに”なりそうで、Audi Q5は5万ユーロ(約700万円)を下回る価格で発売されることはないだろう。
(Text by Michael Gebhardt / Photos by Audi AG, autobild.de)
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