AUDI AGは、2021年の電気自動車(BEV)の販売台数が前年比の57.5%増となったと発表した。
2021年のAudiの世界販売台数は、上半期は過去最高の98万1681台を記録したものの、下半期は半導体不足の影響を受け、第4四半期は前年同期比で34.2%減少。それでも年間では前年比0.7%減の168万512台を達成した。
販売が好調だったのが、電気自動車(BEV)の「e-tron」で、前年に比べて57.5%増の8万1894台を記録。Audi e-tron/e-tron Sportbackに加えて、新たにAudi e-tron GTシリーズやAudi Q4 e-tronシリーズを追加したことにより販売台数が増えている。
一方、BEV以外では、Audi Q3(19.2%増)、Audi A5(8.3%増)、Audi A7(9.2%増)が好調。Audi Sportが手がけるハイパフォーマンスモデルも、過去最高3の万9356台の販売を記録している。
AUDI AGセールス&マーケティング担当取締役のヒルデガルト・ヴォートマン氏は、「2021年は困難な年となりましたが、世界各国のチームが一丸となり、見事に乗り切ました。私たちは自信を持って未来を見据えています。"Vorsprung 2030"では明確な戦略を定義しました。永続的な変化に対する私たちの取り組みは功を奏しています。Audiの電気自動車に対する高い需要は、ゼロエミッション駆動システムを選択する、私たちの素早い決断が、正しいものであることを裏付けています。私たちはこの勢いを2022年にも継続させ、体系的に変革を推進しています。半導体不足は今後も続く見込みですが、電気自動車の力強い成長は、Audiの電動化ロードマップを一貫して追求する私たちにとって追い風となっています。好調な受注と、過去最高のバックオーダーを抱えていることは、Audiが適切なポートフォリオを持っていることを示しています」と述べている。
(Text by Satoshi Ubukata)