2021年11月7日、栃木県のツインリンクもてぎにおいて、2021 AUTOBACS SUPER GT第7戦「AUTOBACS SUPER GT Round 7 MOTEGI GT 300km RACE」の決勝レースが行われ、21号車のHitotsuyama Audi R8 LMSが今シーズン初優勝を飾った。

画像1: 【SUPER GT Rd.7 Motegi】Hitotsuyama Audi R8 LMSが今季初勝利!

Audi勢はこれまでどおり、Team LeMans with Motoyama Racingの6号車が本山 哲選手と片山義章選手、Audi Team Hitotsuyamaの21号車が川端伸太朗選手と篠原拓朗選手とともに、Q1突破と入賞を目指してレースに挑んだ。

決勝前日の11月6日には、快晴のもとノックアウト方式の予選が行われた。Q1のA組に臨んだ6号車の片山選手は、アンダーステア気味のマシンにてこずり、マークしたベストタイムの1分47秒526は11番手でQ2進出を逃す。

一方、Q1のB組では、21号車の川端選手が6番手タイムの1分46秒644を叩き出しQ1を突破。そしてQ2では篠原選手がQ1のタイムを上回る1分46秒288をマークし、今季最高位となる5番グリッドを獲得した。

翌7日の午後1時からは、青空のもと決勝レースが行われ、21号車のスタートを担当した川端選手はタイヤを労りながら迫り来る25号車のHOPPY Porscheを抑えてポジションをキープ。6周目に2位を走っていた18号車のUPGARAGE NSX GT3がトラブルで戦列を離れ、4位に浮上する。

画像1: ⓒ GTA

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その後、川端選手は3位を走る88号車のJLOC ランボルギーニ GT3を伺いながら速いペースで周回を重ねる。27周が終わったところで88号車がピットストップすると、次の周には21号車の川端選手もピットへ。ここでチームはリヤ2輪のみタイヤを交換して、篠原選手をコースに送り出すが、同じタイヤ2輪交換の88号車よりも素早い作業により、88号車の前でコース復帰を果たす。

さらに、直前まで2位を走行していた61号車のSUBARU BRZ R&D SPORTがピットストップからコースに戻る際にも21号車が先行し、これで実質2位のポジションに。残るは先行する55号車のARTA NSX GT3だけとなるが、34周目に21号車の篠原選手がこれをとらえて、ついに事実上のトップに踊り出た。

画像2: ⓒ GTA

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その後も21号車の篠原選手は集中力が途切れることなく、速いペースで周回を重ね、2位の55号車に1秒850の差をつけてトップでチェッカードフラッグを受けた。Audi Team Hitotsuyamaの優勝は2020年第6戦の鈴鹿以来で、篠原選手にとってはSUPER GT初勝利、川端選手は2勝目となった。

レース後、Audi Team Hitotsuyama代表の一ツ山亮次氏は、「完璧なレース展開でした。午前中の練習走行から大きく変えたセッティングがいいということで、チームにも落ち着いた雰囲気がみてとれました。横浜タイヤさんも非常に良いタイヤを用意してくれて、走り終えたタイヤの表面もきれいで、これはいけるという予感がありました。予選では川端選手がきっちりQ1を突破してくれましたし、篠原選手には川端選手を上回るようにと、檄を飛ばしたところそれを実行してくれて成長を感じました。そこで得た自信が、今回の優勝にもつながったと思います。決勝はタイヤ2本交換、そしてメカニックのピット作業の速さが決め手になりました。ここで一気にマシンも仕上がり、チームの雰囲気もとてもいいので、最終戦もランキング上位を狙います」と語っている。

一方、6号車は片山選手がスタートを担当したが、マシンのセッティングを決めきれず、なかなかペースが上がらない。それでも20周目を終えた時点ではスタートからポジションを5つ上げて17位に。35周を終えたところで、本山選手にドライバー交替。その際、チームはタイヤ無交換作戦でポジションをアップを狙ったが、それが終盤のペースダウンにつながり、20位でレースを終えることになった。

画像2: 【SUPER GT Rd.7 Motegi】Hitotsuyama Audi R8 LMSが今季初勝利!

最終戦となる第8戦は、11月28日、静岡県の富士スピードウェイで開催される。

(Text by Satoshi Ubukata / Photos by GTA, Audi Japan)

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