2021年6月14日、新型「Audi RS 3 Sedan」が、ニュルブルクリンクのノルトシュライフェ(北コース)で、コンパクトクラス最速となる7分40秒748のラップライムをマークした。

画像1: 新型「Audi RS 3 Sedan」がニュルブルクリンクでコンパクトクラス最速タイムをマーク

タイムアタックを行ったのは、Audi Sportレーシングドライバー兼開発ドライバーのフランク・スティップラー。彼は新型Audi RS 3の開発段階で、ここニュルブルクリンク北コースで2度の耐久テストに参加し、「RSトルクスプリッター」を搭載する新型Audi RS 3のコーナリング性能を引き出すことに成功してる。

「大まかに言えば、新型Audi RS 3は、クリッピングポイントからコーナー出口に向かう際の俊敏性が大幅に向上しています。また、コーナー出口における加速も明らかに改善されています。RSトルクスプリッターにより、アジリティは飛躍的に高まりました」(フランク・スティップラー)

画像2: 新型「Audi RS 3 Sedan」がニュルブルクリンクでコンパクトクラス最速タイムをマーク

タイムアタックには、オプションのピレリ P Zero “Trofeo R”セミスリックタイヤを装着した車両を使用。計測直前に行ったことといえば、タイヤの空気圧を、サーキットコンディションに合わせて調整したことくらいだという。

「このような記録を出せるチャンスは、 いつでもあるわけではありません。だからこそ、走行前につねにファインチューニングを実施する必要があるのです。特にタイヤ空気圧に関しては、トルクスプリッターの機能にも影響を及ぼします。そして、私たちのアプローチは成功しました。この日は、すべてがうまくいきました」(フランク・スティップラー)

画像3: 新型「Audi RS 3 Sedan」がニュルブルクリンクでコンパクトクラス最速タイムをマーク

そしてスティップラーが叩き出したラップタイムは、これまで「ルノー・メガーヌR.S.トロフィーR」の7分45秒39を4秒64縮める7分40秒748だった。

新型Audi RS 3では、RSパフォーマンスモードを選択した場合に、ピレリP Zero “Trofeo R”にあわせて、エンジンやトランスミッションも制御が最適化され、ニュルブルクリンク北コースを走るうえで理想的なセットアップとなるという。また、RSスポーツサスペンションプラスにオプションのアダプティブダンパーコントロールを選んだ場合、ニュルブルクリンク北コースのように起伏の激しいサーキットに適したモードが用意されている。

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「チーム全員を大変誇りに思います。誰もがこの日のために、懸命に作業を続けてきました。私たちが開発を始めたとき、このコンパクトスポーツカーが、ニュルブルクリンク北コースで実際にどの程度のタイムを出せるのか、まったくわかりませんでした。しかし、耐久テストの過程で、私たちは素晴らしいタイムを出して、新記録を樹立できると確信しました」(Audi RS 3テクニカルプロジェクトリーダー、マーヴィン・シュウェッター)

なお、現在Audiでは、ニュルブルクリンク周辺を含むラインラント=プファルツ州の洪水被害者を支援するための寄付を従業員に呼びかけ、9月10日まで実施している。

(Text by Satoshi Ubukata)

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