Audi TT Coupe quattro sportには、アルカンターラ巻きステアリングホイールが装着されています。見た目はカッコいいのですが、実際に使ってみるといろいろ悩みが……。
レーシングカーやスポーツカーではおなじみのアルカンターラ巻きステアリングホイール。見た目のカッコ良さに加えて、手触りの良さ、そして、寒い日にはステアリングホイールを握った瞬間に冷たくないのもうれしい点です。
しかし、ただでさえ経年変化が気になるステアリングホイールですから、アルカンターラ巻きステアリングホイールはふつうのレザー以上に劣化が目立ちます。このAudi TT Coupe quattro sportも、上の写真のようにアルカンターラが白っぽくテカっていて、手触りもペタッとしていました。
そこで、イタリアの「アルカンターラ」社のサイトを参考に、メインテナンスしてみることに。ちなみに、アルカンターラはスエード調の人工皮革で、イタリア生産のものをアルカンターラ、日本製を「ウルトラスエード」として展開しているそうです。
同社の「お手入れに関するマニュアル」(PDFが開きます)よれば、
- 使用後は柔らかいブラシなどで埃(ほこり)を取り除く
- 週に1回、軽く湿らした白い綿の布で表面を拭く
とのこと。これまでメインテナンスしてこなかった結果が冒頭の写真ですので、これからは心を入れ替えて手入れをしたいと思います。
まずはブラシを使って埃を取り除きます。"100均"で靴用のブラシを入手し、ステアリングホイールを軽くこすると......。
驚くほど埃が出ます! あまりの多さに困惑するほどで、ダッシュボードやインパネが埃だらけになりました。
なので、ブラシを使う前にはドアを開けておくか、窓を全開にしておくことを忘れずに!
ブラシをかけただけでも、ペタっとしていた起毛が少し起きてきました。そして次にぬるま湯で濡らしたガーゼで軽く表面を拭いていきます。
そして乾いたら、もう一度軽くブラッシングします。
たったこれだけです。さすがに新車の風合いは戻らないまでも、汚れやテカりがあまり気にならなくなりました。手触りもふわっとした感じに。
さらに、いまはドライビンググローブを装着して運転していますので、ステアリングホイールに汚れがつきにくく、また、滑りにくいのでステアリング操作も確実。手の汗も気にならず、快適なドライブを楽しんでいます。
アルカンターラ巻きステアリングホイールのメインテナンスでお悩みの方は、ぜひお試しください!
(Text & photos by Satoshi Ubukata)