【TCRJ Rd.2 MOTEGI】Audiの篠原選手とVWの松本選手がともに1勝挙げる

2020年8月29日〜30日、栃木県のツインリンクもてぎで「TCRジャパンシリーズ2020 Round 2」が行われ、SaturdayシリーズではAudi RS 3 LMSの篠原拓朗選手が、SundayシリーズではVW Golf GTI TCRの松本武士選手がそれぞれ優勝した。

TCR車両で競われるスプリントレース「TCRジャパンシリーズ」の2020シーズン第2戦には、Audi RS 3 LMSが4台、VW Golf GTI TCRが2台、ALFA ROMEO GIULIETTA TCRが2台、ALFA ROMEO GIULIETTA Veloce TCRが1台、Honda CIVIC TCRが2台の計11台がエントリーした。11名のドライバーのうち、いわゆる“ジェントルマンドライバー”が競う「ブロンズクラス」が9名。一方、「オーバーオール」と呼ばれる総合のみで戦うドライバーが2名で、Audi RS 3 LMSの篠原拓朗選手とVW Golf GTI TCRの松本武士選手がこれにあたる。

TCRジャパンシリーズの各ラウンドは、「Saturdayシリーズ」と「Sundayシリーズ」で構成され、ここもてぎでは15分間の公式予選と、20分＋1LAPの決勝レースが、それぞれ行われる。

8月29日 Saturdayシリーズ

8月29日、朝から強い日差しが降り注ぐツインリンクもてぎで、午前8時30分から15分間の予選が行われた。オーバーオールでは、#21 篠原選手（Audi）が2分1秒726でポールポジションを獲得。#25 松本選手（VW）はコンマ161秒差で2番グリッドを獲得した。

一方、ブロンズクラスでは、スポット参戦の#101 中原英貴選手（Audi）が2分3秒312の総合4番手のタイムで、クラス2番手に。#19 HIROBON選手（VW）は2分3秒832でクラス5番手となり、7番グリッドからのスタートとなった。

午後1時35分からは決勝レースが行われた。スタートでわずかに出遅れた#21 篠原選手だが、#25 松本選手にトップを明け渡すことなく1周目を終える。

その後、#21 篠原選手は#25 松本選手との差を少しずつ広げ、レース中盤にはトップ独走態勢に。そして最終的にはギャップを7秒まで広げて優勝、今季2勝目を挙げた。

一方、ブロンズクラスは、クラス2番手の#101 中原選手がスタートで4番手まで順位を落としたことから、#19 HIROBON選手と激しい3位争いを繰り広げることに。2台のバトルは終盤まで続き、#19 HIROBON選手がポジションを守り切り3位表彰台を獲得。#101 中原選手も4位でレースを終えた。

ブロンズクラスの優勝は#42 下野璃央選手（ホンダ）、2位は#62 塩谷烈州選手（ホンダ）。

8月30日 Sundayシリーズ

Sundayシリーズの予選は、決勝前日の29日、午前9時35分から行われた。オーバーオールでは、#25 松本選手（VW）がコンマ006秒の僅差でポールポジションを獲得。#21 篠原選手（Audi）が2番グリッドからのスタートに。

一方、ブロンズクラスでは、#101 中原選手（Audi）が、Saturdayの予選からさらにタイムを縮めて、総合4位、クラス2番手。#19 HIROBON選手（VW）はクラス5番手の7番グリッドから表彰台を狙う。

30日の午前11時55分からはSundayシリーズの決勝レースが行われた。前日とはスターティングが入れ替わった#25 松本選手と#21 篠原選手は、スタート直後から激しい首位争いを繰り広げることに。ホールショットを決めた#25 松本選手に対して、#21 篠原選手はオーバーテイクのチャンスをうかがい、ときにはサイドバイサイドのバトルが起こる。

しかし、#25 松本選手はそのたびに#21 篠原選手を抑え、11周のレースを終了。ポール・トゥ・ウィンで、参戦2年目にして念願の初優勝を手に入れている。

一方、ブロンズクラスは、2番手スタートの#101 中原選手が4位に順位を落とす一方、#19 HIROBON選手が3位にポジションをアップ。その後、#101 中原選手がジャンプスタートでドライブスルーペナルティで順位を落としてしまう。最終的には、#19 HIROBON選手がクラス3位でフィニッシュし、2戦連続で表彰台を獲得している。

ブロンズクラスの優勝は#42 下野選手（ホンダ）、2位は#62 塩谷選手（ホンダ）。

次の第3戦は、9月26日、27日、岡山国際サーキットで開催される。