2019年、A5シリーズに新たに加わったハイパフォーマンスモデルの「Audi RS 5 Sportback」を試した。

画像1: 【ミニ試乗記】Audi RS 5 Sportback

それまではCoupeのみだったRS 5に、Sportbackが加わったのは2018年春のこと。それから1年半が経ち、日本でもこの新しいバリエーションが発売になった。

クルマの概要は上記のニュースをご覧いただくとして、Audi RS 5 Sportbackのボンネット下に収まるのは、2.9L V6ツインターボの2.9 TFSI。Audi S5の3.0 TFSIよりも排気量は101cc小さいが、最高出力は71kW(96ps)アップの331kW(450ps)/5700〜6700rpmを発揮。最大トルクは600Nm(61.2kgm)/1900〜5000rpmに達する。これに8速ティプトロニックとセルフロッキングディファレンシャル式のquattroが組み合わされている。

画像2: 【ミニ試乗記】Audi RS 5 Sportback

エンジンのスペックを見ただけでも、その並外れた速さは容易に想像できるが、実際に運転してみると、軽くアクセルペダルを踏むだけでもトルクが溢れ、1810kgのボディを軽々と加速させる。RSモデルといっても辛さを覚える硬さはなく、アウディ ドライブセレクトで「オート」を選んでおけば、街乗りでも十分な実用性を見せる。

画像3: 【ミニ試乗記】Audi RS 5 Sportback

一方、アクセルペダルを深く踏み込むと、太いエキゾーストノートとともに怒濤の加速が7000rpm手前まで続き、2.9 TFSIエンジンの速さを見せつけられる。にもかかわらず、意外に冷静にコックピットに収まっていられるのが、またRSモデルの凄いところで、4つのタイヤが2.9 TFSIのトルクをしっかりと受け止め、執拗に路面を捉えるのは、まさにquattroの成せるワザだ。

画像4: 【ミニ試乗記】Audi RS 5 Sportback

それはコーナリング中にアクセルペダルを踏み込んでいくような場面にも当てはまり、とくにリヤタイヤが踏ん張り、狙いどおりのラインをトレースする気持ちの良いハンドリングは、縦置きエンジンとセルフロッキングディファレンシャル式のquattroの組み合わせならではだ。

画像5: 【ミニ試乗記】Audi RS 5 Sportback

強力なブレーキもAudi RS 5 Sportbackの見どころのひとつで、安心して飛ばせるのがうれしいところ。4ドアクーペのボディや、広く使いやすいラゲッジスペースもこのクルマの魅力で、伝統あるAudi RS 4 Avantとどちらを選ぶか、悩ましいところだ。

画像6: 【ミニ試乗記】Audi RS 5 Sportback

(Text & Photos by Satoshi Ubukata)

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