遠出のついでに燃費をチェックしているのか、燃費をチェックするために遠出しているのか、自分でもよくわからなくなってきた今日このごろ(笑) いずれにせよ、燃費チェックが恒例になっているのは確かで、今回も鈴鹿サーキットへ行くついでに(!?)、Audi A6 Avantで“ひとりエコラン”にチャレンジしました!
現行型のAudi A6は、日本では2019年3月に発売されました。ボディ形状こそ違いますが、基本的な部分は4ドアクーペのAudi A7 Sportbackと共通。パワートレインは、現時点では3.0 TFSI+7速Sトロニックの組み合わせだけ。駆動方式はquattroです。
その印象は上の試乗記をご覧いただくとして、新世代のA6/A7の特徴として、48V電源システムによるマイルドハイブリッド ドライブ(MHEV)を搭載することが挙げられます。エンジンも、Audiが“Bサイクル”と呼ぶ高効率タイプ。これにより、カタログ燃費の12.3km/L(JC08モード)に対して、実燃費がどれだけ伸びるのか、気になっていました。
さっそく、高速燃費をチェック。7速、80km/hのエンジン回転数は1000rpmほど。できるだけこの速度を保って走りました。平坦な道を巡行する場合は、瞬間燃費が20km/Lを超えます。Bサイクルが効いてますね!
下り勾配などでアクセルペダルから足を離すと、MHEVによりエンジンがオフになり、エンジンブレーキがかからない状態(グライディング)で空走することも。この瞬間は燃料消費はゼロ! 長めの下り坂では燃費を稼ぐことができます(最大40秒)。エンジンブレーキを使いたいときは、パドルを操作します。
ちなみに、レーダーの情報をもとに、前走車が近いときなどは空走しないなど、細かい制御をしているのもうれしい配慮です。
せっかく搭載されているアウディ ドライビング アシストのお世話になることなく、瞬間燃費計とにらめっこしながら約300kmを走行した平均燃費は……20.2km/L! TDIか!?……と思うような燃費には驚きました。
MHEVのおかげか、低回転でアクセルペダルをすこし踏み増すような場面で、エンジンが素早く反応するのも、このパワートレインの扱いやすさにつながっています。
鈴鹿からの帰り、高速道路では土砂降りに見舞われましたが、安定して走れるのがquattroのアドバンテージ。帰りはとくにエコランせず、流れに乗る運転。さらに一般道や渋滞を走る場面を含めて、トータル1100kmの燃費は13.3km/Lでした。
愛車のゴルフGTIよりも燃費が良いことに、頭を抱える私です(涙)
(Text by Satoshi Ubukata)