180312-Yumi-00.jpg今年のジュネーブショーのAudi。目玉は新型「Audi A6」ですが、プレスコンファレンスの演出もなかなか凝ったものでした。 「Audi A6」のチーフデザイナーで、Audi designの取りまとめをしているマーク・リヒテ氏にインタビューすることになっていたので、ちゃんとプレスコンファレンスを見ようと早めにAudiブースへ。行ってみるとステージの前には赤いシートが映画館のように並べられ、そこで何やら紙を渡されたのです。

見ると映画のチケット......と思いきや、プレスコンファレンスの時間が書かれているチケット。まわりを見渡せば、映画館のスタンドやポップコーンマシンがあったり、席までポップコーンやチョコバーを売りにきたり(プレスコンファレンス会場なので無料!)、まさに映画館!

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そんな雰囲気のなか、プレスコンファレンスは始まりました。

赤いライティングのもと、「007」風にドラマティックに登場する新型「Audi A6」と開発陣たちも、映画スター顔負け(!?)の演技で、まるでドキュメンタリーのよう☆

続いて披露されたショートムービーで私が気に入ったのは、新型「Audi A6」に搭載されている機能が、タイヤの付いた台座の上に置かれているというもの。マッサージチェアはシートのマッサージ、地球儀はカーナビ、扇風機はエアコン、そのほかにもライトやスピーカーなど、アナログですがビジュアル的にわかりやすい♪

スマホがコネクトするキーとしてセンターコンソールにセットされたり......。

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そしてAudiではもう1台「Audi e-tron」のプロトタイプがお披露目されましたが、こちらはチラ見せ。瞬ベールは取られますが、そのほかの時間はベールがかけられたままで、ミステリアスです。

そしてリヒテ氏の話。

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Q:リヒテ氏はこれまでAudi A8 、Audi A7、Audi A6を手掛けていますが、Audi A6はどんなクルマか?

Audi A8はプレステージカーなので、威厳を持たせるため、ボンネットを大きく、シングルフレームグリルなども大きくしています。一方、Audi A7はスポーティ、Audi A6はスポーティ&エレガンスの融合。全長を変えずにホイールベースを長く、ホイールサイズも大きくしました。

Q:デザインフィソロフィーをどう実現するのか?

quattroのイメージを強調し、差別化しています。ショルダーラインを下げて、クワトロをイメージさせるブリスターフェンダーを強調したことで、よりエレガントで筋肉質になったと思います。

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Q:エレガンスの表現方法は?

キャビンが流れるようにデザインしました。頑丈なボディにエレガントなキャビンが載り、ルーフラインは後ろに落ちるデザイン。また四輪のバランスも明らかに他とは違います。インテリアはAudi A8は水平基調で、Audi A6とA7はスポーティ。これらをひとつのフィソロフィーでつくります。単にスケールを変えただけではないのです。そしてそのつくり込みはできています。よりワイドになったシングルフレームグリルは2014年にデ・シルバによって投入されたものです。

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Q:ディテールの違いは?

Audi A8は大きくて堂々としていて、全体的にアップライト。Audi A7はスポーティで、Audi A6はその中間です。

Q:インスピレーションを受けたデザインは?

初代Audi quattroからは多くのインスピレーションを受けています。たとえばCピラーの形は継承しています。

Q:「Audi e-tron」ではAudiのデザイン言語を変えていきますか?

プロポーションもエクステリアもインテリアも、考え方は変えます。エアロダイナミクスもデザインに影響するかもしれません。

と、こんな感じでした。

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そしてAudiといえばもうひとつ注目されていることが!

それは少し離れた「イタルデザイン」ブースに展示されている「Pop.Up Next」。これは、Audi×イタルデザイン×エアバスの3社が共同開発している自動運転の空跳ぶドローン。2人乗りで、機内の49インチのスクリーンが顔認証をしたり、視線の向いたほうを追跡する「視線追跡捜査システム(アイトラッキング)を行うとか。

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今年のジュネーブもAudiはチャレンジングです。

(Text by Yumi Yoshida)

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