この時期は各地で雪上/氷上試乗会が行われています。今年は久しぶりにAudiがイベントを開催すると聞き、ウインターレッスンのメッカ、長野県の女神湖に向かいました!
quattroの楽しさを知るにはお誂え向きの雪上・氷上ドライビングレッスン「Audi winter experience in Megamiko」が開催されました。会場になった女神湖は40cm以上の氷が張り、その上に特設コースがつくられています。コース部分にほぼ雪はなく、アイスバーンというコンディションです。quattroといえども、慎重なドライビングが求められます。
なお、メインのAudi S4/S4 Avantには、コンチネンタルタイヤのスタッドレスタイヤ「
まずは肩慣らしにブレーキング。40km/hまで加速して、フルブレーキを試みます......が、氷上ということでquattroでも発進に苦労するほどで、目標のパイロンまでに30km/h出すのがやっと。そんな状態ですから、ブレーキを踏んでもなかなか止まりません。
次なる課題が氷上での定常円旋回。一般の参加者向けには、アンダーステアやオーバーステアを感じながら、パイロンのまわりをグルグル走ってもらうそうですが、この日はプレス向けということで、ドリフトしながらの定常円旋回を練習します。
Audi RS 7 Sportbackに乗り込み、ドライブセレクトをダイナミック、ESCを完全オフにしてさっそくチャレンジ。パイロンのまわりをゆっくり走りながら、アクセルペダルを踏み込むと自然にテールが振り出し、簡単にドリフト状態に。しかし、この状態を維持してパイロンのまわりをグルグルすることができません......。パイロンをフロントウインドーのなかに留めておくのがコツ......といわれても、すぐにパイロンが視界から離れていってしまうのです。
その後、Audi Q5やAudi RS 3 Sportbackに乗り換えましたが、この2台ははじめから警告が出たため、ドリフトの練習はできませんでした......残念。
コーナーとパイロンスラロームを組み合わせたハンドリングコースでは、quattroの違いにより、アクセルペダルの操作でクルマの挙動がどう変わるのかを試します。ここでも、ドライブセレクトをダイナミック、ESCをオフにして挙動の違いをチェック。Audi RS Q3はコーナーでアクセルペダルを踏むと、アンダーステアが出てラインが膨らんでいきますが、Audi RS 6 AvantやAudi S4 Avantでは、テールがスライドして比較的簡単に向きを変えることができます。これが面白い!
昼食後は広めのスラロームコースで、「クワトロダンス」の特訓。クワトロダンスとは、テールを滑らせながらスラロームを続けていくテクニック。縦置きエンジン/セルフロッキングディファレンシャル式のquattroの醍醐味でもあります。
インストラクターのように華麗にダンスすることはできませんでしたが、やっと入口が見えてきた今回のAudi winter experience。「やっぱり、縦置きエンジン+セルフロッキングディファレンシャル式のquattroは楽しいなぁ......」などど思う一方、他のquattroも丁寧に運転しているかぎりは自然で穏やかな挙動を示し、「雪道はquattroが一番」とあらためて確認した一日でした。
(Text & Photos by Satoshi Ubukata)
トレーニングカーは、Audi S4/S4 Avantを中心に、Audi RS 3 Sportback、Audi RS 6 Avant、Audi RS 7 Sportback、Audi RS Q3、Audi Q5、Audi SQ5、Audi Q7と実にさまざまです。もちろんすべてquattroですが、このなかに3タイプのquattroがあるのはお気づきでしょうか?
すなわち、
■縦置きエンジン/セルフロッキングディファレンシャル式
・Audi S4/S4 Avant
・Audi RS 6 Avant
・Audi RS 7 Sportback
・Audi SQ5
・Audi Q7
■横置きエンジン/電子制御油圧多板クラッチ
・Audi RS 3 Sportback
・Audi RS Q3
■縦置きエンジン/電子制御油圧多板クラッチ(AWDクラッチ)
・Audi Q5
です。その違いが試せるというのも、今回の楽しみのひとつです。
なお、メインのAudi S4/S4 Avantには、コンチネンタルタイヤのスタッドレスタイヤ「
まずは肩慣らしにブレーキング。40km/hまで加速して、フルブレーキを試みます......が、氷上ということでquattroでも発進に苦労するほどで、目標のパイロンまでに30km/h出すのがやっと。そんな状態ですから、ブレーキを踏んでもなかなか止まりません。
障害物がなければいいのですが、万一何かが飛び出してきたら......。そんな場面を想定して、ブレーキを踏み、ABSを効かせながらステアリング操作で障害物を回避してみます。なんとかクリアできました。次にブレーキを踏まず、アクセルオフにしてステアリングを切ると......こっちのほうがラクに障害物を避けることができました。とにかく落ち着けということでしょうね!(笑)
次なる課題が氷上での定常円旋回。一般の参加者向けには、アンダーステアやオーバーステアを感じながら、パイロンのまわりをグルグル走ってもらうそうですが、この日はプレス向けということで、ドリフトしながらの定常円旋回を練習します。
まずは、Audi expertでレーシングドライバーの加藤将大さんがお手本を披露。う〜ん、さすがです!
Audi RS 7 Sportbackに乗り込み、ドライブセレクトをダイナミック、ESCを完全オフにしてさっそくチャレンジ。パイロンのまわりをゆっくり走りながら、アクセルペダルを踏み込むと自然にテールが振り出し、簡単にドリフト状態に。しかし、この状態を維持してパイロンのまわりをグルグルすることができません......。パイロンをフロントウインドーのなかに留めておくのがコツ......といわれても、すぐにパイロンが視界から離れていってしまうのです。
そうこうしているうちに、ESCやタイヤ、リヤスポーツディファレンシャルから警告メッセージが! 想定しない走り方に対して、クルマ側は異常が発生したと判断したんでしょうね。
その後、Audi Q5やAudi RS 3 Sportbackに乗り換えましたが、この2台ははじめから警告が出たため、ドリフトの練習はできませんでした......残念。
コーナーとパイロンスラロームを組み合わせたハンドリングコースでは、quattroの違いにより、アクセルペダルの操作でクルマの挙動がどう変わるのかを試します。ここでも、ドライブセレクトをダイナミック、ESCをオフにして挙動の違いをチェック。Audi RS Q3はコーナーでアクセルペダルを踏むと、アンダーステアが出てラインが膨らんでいきますが、Audi RS 6 AvantやAudi S4 Avantでは、テールがスライドして比較的簡単に向きを変えることができます。これが面白い!
うまくコントロールできればカーブを小回りしたり、危険回避ができるかもしれません。それにはこういった場所で安全に練習を重ねることが大切ですね!
昼食後は広めのスラロームコースで、「クワトロダンス」の特訓。クワトロダンスとは、テールを滑らせながらスラロームを続けていくテクニック。縦置きエンジン/セルフロッキングディファレンシャル式のquattroの醍醐味でもあります。
ステアリングを切りながらアクセルペダルを踏んでテールを滑らせます。スピードが低いので落ち着いてアクセルペダルとステアリングを操作すればまったく恐怖はないのですが、リズミカルに向きを変えるまでにはなかなかいたりません。
それでも、何度か繰り返していくうちに、ぎこちなさは残るものの、3〜4回繰り返すことができました! これはうれしい!
インストラクターのように華麗にダンスすることはできませんでしたが、やっと入口が見えてきた今回のAudi winter experience。「やっぱり、縦置きエンジン+セルフロッキングディファレンシャル式のquattroは楽しいなぁ......」などど思う一方、他のquattroも丁寧に運転しているかぎりは自然で穏やかな挙動を示し、「雪道はquattroが一番」とあらためて確認した一日でした。
また、こんなチャンスがあるといいなぁ(笑)
(Text & Photos by Satoshi Ubukata)