141009-Battery-1.jpg皆さん、クルマのトラブルで最も多いのが何かご存じですか? 実はバッテリー上がりが一番多いんです。 JAF(日本自動車連盟)によれば、ロードサービスの救援依頼の原因として最も多いのがバッテリー上がり。2013年のデータを見ると、その比率は約35%と高く、約13%で2位のパンクを大幅に上回っています。

バッテリー上がりの原因には、ライトやハザードランプなどの消し忘れや、エンジンをかけずにオーディオ/カーナビをオンのままにしたなど、ドライバーのうっかりミスが挙げられます。そして、バッテリーの寿命も。

ひと昔前は、「エンジンがかかりにくくなったり、ライトが暗いと感じたらバッテリーの寿命が近づいている証拠なので、早めに交換しましょう」というのが"常識"でした。ところが、バッテリーの高性能化が進んだ現在、この常識が通用しなくなっているのです。

私自身もこんな経験がありました。Audi車ではありませんでしたが、立体駐車場にクルマを停めてショッピングしたあと、クルマを出そうとしたらいきなりバッテリーが上がっていた......。前述のような予兆は皆無でしたし、ライト類の消し忘れもありませんでしたから、あまりに突然のトラブルで、信じられませんでした。

141009-Battery-3.jpg同様の事態はAudi車でも起こりえます。どうやら、Audiに搭載される高性能純正バッテリーは寿命が長く、寿命の最後まで高い性能を維持するぶん、バッテリー上がりの予兆が感じにくくなっているというのです。
さて、今回の車両は中古で購入したAudi A6。車検まではまだしばらく時間はあるのですが、オーナーが「ウインターシーズンに備えておきたい」ということで早めにバッテリーを交換することに。確かに気温の低い冬場はバッテリー液の温度が下がり、その能力が低下しますからね。オーナーの都合もあり、近くの正規ディーラー(Audi 横浜青葉)にクルマを持ち込みました。

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念のため専用テスターを使い、バッテリーの状態をチェックしてもらいました。これはバッテリーの内部抵抗からその"健康状態"を診断するものです。判定は「良好」でしたが、早めの対策に越したことはありません。

141009-Battery-8.jpgさっそくバッテリーの交換作業が始まりました。Audi A6の場合、バッテリーはラゲッジスペースの床下にありますが、メカニックがボンネットを開けています。見るとバッテリーを外しても電源が落ちないよう、バックアップ電源を取り付けていました。こうすることで、オーディオをはじめ、各種設定がリセットされずにすむからです。こういった配慮がプロのワザですね!
さっそくバッテリーを取り外しますがAudi A6用ともなるとサイズが大きいうえ、見た目以上に重くて驚きます。不用意に持ち上げると腰を痛めてしまいそうなので、プロに任せるのが最善ですね。

ここで肝心なのが、交換の前後でサイズや容量が同じものを使うこと。さらに、同じタイプであることも重要です。

実はこのバッテリーは「AGM(Absorbed Glass Mat)」と呼ばれるタイプで、ガラスマットに電解質を浸透させた構造のもの。振動に強く、完全密閉構造のためメインテナンスも不要です。さらに、スタートストップシステム(アイドリングストップ機能)やブレーキ回生システムに対応しています。

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最近のAudi車はスタートストップシステムが多くのモデルで採用されていますが、スタートストップシステム付きのクルマに従来型のバッテリーを載せてしまうと、必要な性能が得られないばかりか、頻繁なエンジン始動に耐えられず、大幅に寿命が短くなってしまうそうです。無駄な出費を避ける意味でも、純正バッテリーへがお勧めなのです。ちなみに、Audi純正バッテリーは2年保証が付いているので、2年ごとの交換が良さそうですね。

新品バッテリーに載せ換えたあとに、もうひと手間。車両のコンピューターに新しいバッテリーの情報を登録します。こうすることで、車両は純正バッテリーが搭載されたことを認識し、バッテリーの充放電をきめ細かく監視できるようになるのです。

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ということで、やはり本当の安心を求めるなら、Audiのプロの作業でAudi純正バッテリーに交換するのがベスト。ロードサービスのお世話にならないためにも、早めの対策が大切ですね!

(Text by Satoshi Ubukata)

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