160818-WRC-03.jpg1980年のジュネーブショーでデビューしたフルタイム4WDスポーツ「Audi quattro」。その実力を証明する場としてAudiが選んだのはWRC(世界ラリー選手権)でした。 Audiがこの「Ur-quattro」(=オリジナルクワトロ、ビッグクワトロの別名)で示したかったのは、quattroが悪路や雪道を走るうえで有利であることに加えて、2WDではなし得なかったスポーティな走りを実現できるということです。

そこでAudiはデビュー翌年の1981年、このUr-quattroでWRCに参戦することにしました。

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Audi quattroは、開幕戦となるラリー・モンテカルロでは途中リタイアを喫しますが、第2戦のラリー・スウェーデンではハンヌ・ミッコラ(フィンランド)がドライブするAudi quattroが初勝利を果たします。スウェーデン人以外のドライバーがこのラリーで勝利するのは初めてとあって、Audi quattroとミッコラには注目が集まりました。

さらに、シーズン終盤のサンレモ・ラリーでは、もう1台のAudi quattroをドライブするミッシェル・ムートンとファブリツィア・ポンスのペアが女性として初の優勝を飾りました。最終戦のRACラリーもミッコラが制し、Audi quattroは1年目からその存在感を示すことになりました。

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勢いに乗るAudiは、翌1982年には第2戦のスウェーデンをはじめ、第3戦のポルトガル、第6戦のアクロポリス、第8戦のブラジル、第9戦の1000湖、第10戦のサンレモ、第12戦のRACと、12戦中7戦を制し、参戦2年目にして見事マニファクチュアラーズ・チャンピオンに輝きました。

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これにより、Audiはquattroの実力を知らしめることとなり、WRCに勝つにはフルタイム4WDが不可欠であることを決定づけたのです。

続く......

(Text by Satoshi Ubukata)

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