161006-Oya-01.jpgAudiにおける今回最大のトピックは、ついに登場した第2世代の「Q5」である。 パリモーターショー2016で、フォルクスワーゲングループは、計8館のパビリオンのひとつ、3号パビリオンを舞台とした。Audiはフォルクスワーゲンブランド、シュコダ、セアトと軒を並べて出展している。

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クールな評論家たちが詰めかけるプレスデイにもかかわらず、Q5は大人気。テレビの撮影もひっきりなしだった。

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しばらく待って、ようやくドライバーズシートに座る順番が回ってきた。眼前には話題のアウディ バーチャルコクピットが鮮やかに広がる。

トリムとして貼られた木目のセンスは、ドイツ製プレミアムカーの中で、最もモダーンな部類に入る。

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気がつけばパセンジャーシートに陣取った外国人プレスは、センターコンソールに設けられたQi規格準拠の非接触スマートフォン充電デバイスに関心を寄せている。

もうひとつ、同業他社と思われる多くの人々が注目していたQ5のディテールはといえば、ドアハンドルだ。従来のようにグリップの左もしくは右を軸にするのではなく、引っ張ると上端を軸に持ち上がる。市場でどういった反応がみられるか気になるところだ。

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他にも、Audiの話題は盛りだくさんだった。

Audi Sportは、レーシングマシーンの2016年「R18」を展示。同車は隣のフォルクスワーゲングブランドを経てAudiブースにやってくる来場者を真っ先に迎える役を果たしていた。

またフォルクスワーゲンググループでAudi傘下にある伊ドゥカティの創業90周年記念・500台限定モデル「1299パニガーレSアニヴェルサリオ」も展示されていた。

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161006-Oya-11.jpg気になるオフィシャルグッズとしては、Audi Sportのレーシングドライバーをイメージさせる可愛いスクリュー式コルク栓抜きがあった。価格は59ユーロ(約6800円)。よく見ると、イタリアの著名デザイン食器メーカー「アレッシィ」の作ではないか。相変わらずAudiは、グッズにも手を抜かない。

そうしたさまざまなトピックから、多くのブースからジャーナリストたちが撤収するプレスデイ2日め午後になっても、Audiブースは引き続き賑わいを保ち続けていた。
ブースの一角には、2014年にホッケンハイムサーキットを無人のままフル・レーシングスピードで走行して話題となった自動運転実験車「Audi RS 7 piloted driving concept」も展示された。Audi関係者に聞いたところによると、2017年に発表される次期「A8」では、自動運転レベル3を実現するという。レベル3とは、加速・操舵・制御を車が担当し、エマージェンシー時のみドライバーが対応するということだ。

Audiの未来が見えてうれしいと同時に、正直なところ、いつ買えばグッドタイミングなのか困ってしまうのは筆者だけか。

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ところで、Audiといえば、もう1台展示されていた。といってもブースではない。企画展「映画と車」のパビリオンである。

ゲーム「ファイナルファンタジーⅩⅤ」をースにした劇場用フルCG長編作品「KINGSLAIVE FINAL FANTASYⅩⅤ」の劇中車を再現した「R8」だ。

ストーリーでは、王国の公用車として登場する。Audiジャパンが2016年、製作に参画したものである。会場では、精緻を極めたディテールを息を殺しながら鑑賞するギャラリーがみられた。

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夢のような自動運転の実現と、仮想現実の実車化。タイムマシーンで行き来しているかのようなパリショーのAudiであった。

(文と写真=大矢アキオ Akio Lorenzo OYA)

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