140226-A3Sedan-11.jpg北海道取材3日目、まずはフェリーで本州へ渡ります。ここで悩むのがどのルートを選んだらいいか? 北海道から東京に戻る場合、ドライバーが一番楽なのは苫小牧から大洗(茨城)まで一気にフェリーで移動するルートです。大洗から東京までは常磐道を使って約130km、早ければ2時間もかからず帰ることができます。

でも、乗り物酔いする僕としては、できれば船の移動は最小限にしたい......。その後のドライブがどんなに長くても、運転なら全然苦になりませんからね。

そうなると、函館〜青森か函館〜大間の2ルートに絞られてきます。所要時間は青森ルートが3時間40分に対し、大間ルートが1時間30分。ただ、青森着を選ぶと、本州に到着してから比較的すぐ高速に乗れるので、トータルの所要時間は短くなる......。

結局、大間ルートを選びました。大間といえば本州最北端の地です。ここに足跡を残したい......ただそれだけのために(笑) 便数は少ないですが、函館を9時10分に出発すれば、10時40分には大間に到着します。

ちなみに、津軽海峡フェリー、函館〜大間の料金は、

・車両+ドライバー:1万6000円
・大人2名:2200円×2人=4400円
・カジュアルシートへのアップグレード(!?):500円×3人=1500円

で計2万1900円。早めのネット予約(2014年3月末乗船分で終了)で20%引になり、支払額は1万5200円でした。

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140226-A3Sedan-13.jpg実は、フェリーで津軽海峡を渡るのはこのときが初めて! 最短の90分とはいえ、船酔いが心配でしたが......。写真のとおり波は穏やか。就航から1年未満の新しいフェリーということもあり、快適に移動できました。
ほぼ定刻に大間に到着。フェリー乗り場から10分ほどで、本州最北の地、大間崎にたどり着きました。

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大間崎に立つと、津軽海峡の先につい2時間前までいた北海道がくっきりと見えました。津軽海峡の冬景色がこんなに爽やかなものとは(笑)

大間に来たからにはマグロ......ということで近くでマグロ丼を食べ、東京へ向けて本格的な移動を開始しますが......。

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ここから八戸道までは一般道を走ることになります。距離にして約140km。ふだんならクルマで3時間程度ですが、雪道となると、実際にどのくらい時間がかかるか見当がつきません。

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ナビのルートは国道279号線で陸奥湾沿いを下り、途中で六ヶ所村方面に折れて、今度は太平洋岸を走るというものです。走り出すと、津軽海峡沿いは雪に変わり、道も狭いことからスピードが上がりません。時折背後から迫ってくる地元ナンバーのクルマに道を譲りながらのドライブです。

道路のコンディションは決してよくありませんが、さほど不安を抱くことなくステアリングを握り続けられるのはquattroのおかげ。もしFFだったら、こんなに楽に進むことはできなかったはずです。

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途中寄り道などして、下田百石インター(百石道路)にたどり着いたのは大間を出てから約5時間後のこと。あたりはすっかり暗くなっていました。走行距離161km、平均燃費は12.5km/Lと思ったほど燃費が悪化しなかったのには驚きました。

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ここからは、ひたすら有料道路と高速道路で約700km、3人のドライバーが交替で東京を目指しました。さいわい高速道路はほぼ全区間で積雪がなく、本来の制限速度で走ることができました。こういう場面では、quattroがもたらす優れたスタビリティが頼りになります。

燃費は、下田百石インターから東北道の那須塩原サービスエリアまでの約490kmが13.1km/L、東京までの245kmが15.1km/Lです。ちなみに、トータルの走行距離は約1500km。この間、満タン法による燃費は13.2km/Lとなりました。

今回の旅を振り返ると、1500kmという長距離が意外にあっけなかったというのが正直な気持ちです。まあ、3人でワイワイやりながら、あまり無理せず、のんびり走ったということもありますが、半分以上の道のりでステアリングを握ったわりしては、疲れは最小限。また機会があれば、今度は北海道を目指したいと思うくらい楽しいドライブでした。

唯一困ったのは、このツアーが終わってからというもの、quattroが気になってしようがないこと。まあ、北海道に行く前から、そんな予感はしていましたけどね(笑)

(Text by Satoshi Ubukata / Photos by Hiroyuki Oshima)

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