2010年11月22日、アウディAGは、A3スポーツバックの最強バージョン、RS 3スポーツバックを発表した。心臓部には伝統の直列5気筒ターボを搭載する。
S3スポーツバックを超えるスポーツモデルとしてクワトロ社(quattro GmbH)が開発したRS 3スポーツバックは、やはりタダモノではなかった。フロントの大きなエアインテークや19インチホイール、カーボン製のフロントフェンダーが特別なモデルであること主張する。
しかし、注目は、ボンネットの下に収まるエンジン。TT RS用に開発された2.5L 直列5気筒ターボがRS 3スポーツバックにも"解禁"になったのだ。しかも、スペックはTT RSと同じ340ps/45.9kgm。湿式7速Sトロニックが組み合わされる。
インテリアにもエクスクルーシブな雰囲気が漂う。ファインナッパレザーのバケットシートや黒を基調としたコクピットが、スポーツ心をかき立てるに違いない。
19インチのアルミ鋳造ホイールには、フロントに235/35R19、リアに225/35R19のタイヤが組み合わされる。ブレーキはフロント:370mm、リア:310mmのブレーキローターが装着される。
ハイパワーなエンジンを搭載するにともない、足まわりの強化に抜かりはなく、まさにホットハッチの頂点にふさわしい内容を誇るRS 3スポーツバック。
ドイツでは2011年の早い時期に発売される予定で、ベース価格は4万9900ユーロである。
さて、日本への導入は?
(Text by S.Ubukata)