

RS 4は、初代がB5、すなわち、初代アウディ80から数えて5世代目にあたるA4を、二代目がB7をそれぞれベースとしてつくられた。クルマの企画・製作はクワトロ社が担当。初代RS 4はアバントのみだったが、2代目ではセダンやカブリオレ(日本未導入)も用意されている。
そして、3代目となる新型RS 4は、最新のA4、すなわち、フェイスリフト後の「B8」がベースとなる。ボディバリエーションはアバントのみ。

トルク配分は、クラウンギア式センターデフにより行われ、通常走行時には前40:後60と、リアにより多くのトルクを配分するが、状況によりセルフロッキング機構を持つセンターデフが、前70:後30〜前15:後85の範囲で自動的にトルク配分を調節する。アンダーステアを軽減するトルクベクタリング機構を搭載するとともに、後輪左右のトルク配分を調整することで優れたグリップを発揮するリアスポーツディファレンシャルも提供される。
サスペンションは、前:5リンク、後:トラペゾイダルリンクのスポーツサスペンションを採用。多くのパーツをアルミ製として軽量化を果たした。標準のA4アバントに比べて車高は20mmダウンになる。また、オプションでDRC(ダイナミック・ライド・コントロール)を選ぶことができる。
265/35R19タイヤには10スポークの鍛造アルミホイールが組み合わされる。オプションで265/30R20タイヤとアルミホイールを選ぶことも可能だ。フロントには直径365mmのブレーキディスクと8ポッドのキャリパーを装着。直径380mmのカーボンセラミックディスクはオプションで、その際は6ポッドのキャリパーが組み合わされる。



このアウディRS 4アバント、ドイツでは7万6600ユーロ(日本円でおよそ780万円)ということで、ぜひ日本への導入も検討してほしいものだ。

(Text by Satoshi Ubukata)