120215-RS4-01.jpg2012年2月15日、アウディAGはハイパフォーマンスモデルの「アウディRS 4 アバント」を2012年秋に発売すると発表した。 「RS 5」の登場で姿を消したかと思われた「RS 4アバント」が復活する。そもそもRSモデルはアバントの「RS 2 (アバント)」から始まったもので、その直系というべきRS 4アバントは欠くことのできない存在なのだ。

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RS 4は、初代がB5、すなわち、初代アウディ80から数えて5世代目にあたるA4を、二代目がB7をそれぞれベースとしてつくられた。クルマの企画・製作はクワトロ社が担当。初代RS 4はアバントのみだったが、2代目ではセダンやカブリオレ(日本未導入)も用意されている。

そして、3代目となる新型RS 4は、最新のA4、すなわち、フェイスリフト後の「B8」がベースとなる。ボディバリエーションはアバントのみ。

120215-RS4-03.jpg搭載されるエンジンは、RS 5と同じ、4.2L V8の4.2 FSIだ。最高出力450ps/8250rpm、最大トルク430Nm(43.9kgm)/4000〜6000rpmの実力を誇る。7速Sトロニックと非対称ダイナミックトルク配分のクワトロが組み合わされ、0-100km/hの加速をわずか4.7秒でこなす。
トルク配分は、クラウンギア式センターデフにより行われ、通常走行時には前40:後60と、リアにより多くのトルクを配分するが、状況によりセルフロッキング機構を持つセンターデフが、前70:後30〜前15:後85の範囲で自動的にトルク配分を調節する。アンダーステアを軽減するトルクベクタリング機構を搭載するとともに、後輪左右のトルク配分を調整することで優れたグリップを発揮するリアスポーツディファレンシャルも提供される。

サスペンションは、前:5リンク、後:トラペゾイダルリンクのスポーツサスペンションを採用。多くのパーツをアルミ製として軽量化を果たした。標準のA4アバントに比べて車高は20mmダウンになる。また、オプションでDRC(ダイナミック・ライド・コントロール)を選ぶことができる。

265/35R19タイヤには10スポークの鍛造アルミホイールが組み合わされる。オプションで265/30R20タイヤとアルミホイールを選ぶことも可能だ。フロントには直径365mmのブレーキディスクと8ポッドのキャリパーを装着。直径380mmのカーボンセラミックディスクはオプションで、その際は6ポッドのキャリパーが組み合わされる。

120215-RS4-07.jpgA4アバントよりも20mm長く、24mmワイドなボディはスポーティに彩られている。ハニカムデザインのグリルや大型のエアインテークなど、標準のA4との違いは一目瞭然だ。一方、インテリアは黒を基調としたスポーティな雰囲気。ヘッドレスト一体型のスポーツシートも強い存在感を放っている。
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このアウディRS 4アバント、ドイツでは7万6600ユーロ(日本円でおよそ780万円)ということで、ぜひ日本への導入も検討してほしいものだ。

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(Text by Satoshi Ubukata)

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