2016年1月11日、Audiはデトロイトショーで燃料電池車のコンセプトモデル「Audi h-tron quattro concept」を発表した。
Audi h-tron quattro conceptは、2015年のフランクフルトショーに登場した「Audi e-tron quattro concept」の燃料電池車版。AudiとVolkswagenが開発した第5世代の燃料電池は最高出力110kWを誇り、リチウムイオンバッテリーとともに、フロント90kW、リヤ140kWのモーターを駆動する。
燃料となる水素は3つの水素タンクに蓄えられ、タンクを満充填したときの航続距離は600kmに達する。空の状態から満充填までの時間は4分ほどだ。
ドライブシャフトのないAudi h-tron quattro conceptのquattroでは、システムが前後モーターの出力を制御することで最適なトラクションを実現。0-100km/h加速は7秒以下、最高速度は200km/hに達する。
Audi h-tron quattro conceptでは、自動運転のコンセプトも提示されている。ドライバーアシスタンス中枢システム「zFAS」が自動運転を司り、駐車や最大60km/hまでの高速道路での渋滞走行をカバーする。
このシステムは2017年に登場する新型Audi A8に搭載される予定だ。
(Text by Satoshi Ubukata)
