2016年8月10日、Audiは発電機を使った新しいタイプのダンパーを開発していることを明らかにした。
「eROT」と名付けられるこのダンパーは、従来の機械式とは異なり、発電機によりサスペンションの動きを制御するものだ。
クルマの上下動にともない動くアームを電気モーターに取り付けることで、その動きを自在にコントロール。ボディが沈む動き(バウンド)をソフトに受け止め、浮き上がり(リバウンド)をしっかり押さえる、といった制御がより自由に行えるようになる。
クルマの上下動にともない動くアームを電気モーターに取り付けることで、その動きを自在にコントロール。ボディが沈む動き(バウンド)をソフトに受け止め、浮き上がり(リバウンド)をしっかり押さえる、といった制御がより自由に行えるようになる。
従来の機械式ダンパーに比べてスペースを必要としないことから、ラゲッジスペースの拡大にも貢献。さらに、ボディの動きにより発電した電力を利用することで、1kmあたり3gのCO2が削減できるという。
eROTを搭載するには車両電源の48V化が前提になるが、Audiでは2017年登場のニューモデルに48Vシステムを搭載する予定で、eROTもそう遠くない将来に実用化されることになるだろう。
(Text by Satoshi Ubukata)