100531MAOGU004.jpg■車種・モデル:A3スポーツバック
■ボディカラー:ディープブラックパールイフェクト
■購入時期:2007年11月
■気に入っているポイント:そこそこのプレミアム感、適度なボディサイズとフィット感、4ドア・ハッチの使い勝手のよさ
8speed.netで100531MAOGU010.jpg「このクルマは、僕にとっては、ファースカーというか、公用車なんです。約束の時間に遅れちゃマズイ仕事の時とか、冠婚葬祭に使うとか。長距離用ともいえます」と、小倉さん。サーキット走行用にゴルフ3のGTI、趣味のクルマとしてゴルフ2を何台かお持ちというから、やはり"VW好き"であることは確か。なのに、なぜアウディA3を選択したのか?

前のクルマはゴルフ4のGTI(5AT)だった。その性能に概ね満足していたそうだが、乗り心地にはやや不満があったという。例えばトレーリングアーム式のリア・サスペンションのハーシュネスがややきつく、首都高などでは路面の継ぎ目を忠実(?)に拾ってしまい、あまり快適ではなかったという。「乗り心地がもう少しっていうのは、歳を取るとね、我慢できなくなっちゃうんだ。ハハハ。で、乗り換えようってことで考え始めたわけです。」

100531MAOGU002.jpgA3スポーツバックを購入した'07年には、新車はもちろん、中古車も含めて様々な選択肢があったという。といっても、VWかアウディかの二者択一であって、他のメーカーへの乗り換えは考えていなかったそうだ。このあたりが小倉さんらしいところではあるが、あまり大きいクルマは駐車スペースの問題もあって除外され、4ドアハッチの使い勝手のよさも考慮されて、結局ゴルフ5かアウディA3の2台に絞られた。

ゴルフ4からの乗り換えであれば、順当にはゴルフ5。すでに、DSG装着車がデビューしていて、燃費を重視するなら、最新のゴルフをセレクトすればよかったのだろう。しかし、小倉さんは何度かの試乗で、初期のDSG装着車の発進時のぎこちなさが気になっていた。トルコン・オートマの洗練された動きを知っているだけに、理屈ではDSGのよさを理解していても、もうひとつ踏み切れない部分があった。「ですから、6速ATのGTを買おうかな、なんて思ってたんです。5のGT、最初期型はスプリングだけが固められたサスペンションで、妙な感じでしたが、すぐに改良されて、ハンドリングと乗り心地のバランスがとてもよくなってましたからね。」

しかし最終的に小倉さんが選んだのはゴルフ5ではなくアウディA3だった。ゴルフからゴルフではなにか面白味に欠けるということと、もうひとつはアウディのプレミアム性に惹かれるものがあったからという。が、最大の理由は、ゴルフの場合、フィット感がいまいちだったからという。小倉さんの言うフィット感とは、ボディサイズもさることながら、運転席での適度なタイト感を指しているらしい。ゴルフ5の運転席空間は、ご存知のように車高が高いこともあってかなりの余裕がある。ただ、小倉さんはそんな余裕があることよりも、狭さを感じない程度の空間であるほうがベターとの考え方。

100531MAOGU006.jpg「A3はそういう観点では、ちょうどいい感じだったんです。僕は、自分で言うのもなんだけど、背が低いし、足の短い典型的な日本人体型でしょ。ゴルフだと、サイドシルに幅があって、運転席が遠いという感覚もある。アクセスがよくないって感じかな」。ということで、最終的にセレクトしたのは、2リッターのFSI(BVR型)と6速ATを組み合わせたA3スポーツバック。登録後1年を経過していたユーズドカーだった。

100531MAOGU008.jpg意外なことに、小倉さんのA3は完璧なフルノーマルだった。というのも、小倉さんはかつてのル・ボラン編集部在籍時に、"モディ君"なる新語を作り出しているからだ。ご存知の方も少なくないと思うが、これは、外観にしても、メカニズム面にしても、モディファイが大好きな人を表す。この表現、ご自身が仕事の関係もあって散々クルマをいじり、遊んでこられた末に生み出されている。小倉さんが所有しているゴルフ2や3と同様にA3もいろいろと手を入れているのかと思ったが、なんとタイヤ&ホイールさえ変わっていない。「まあ、A3の場合は完成度が高いと言うことですかね。基本的に、変えなきゃ、と思うところがないんですよ。それに、還暦、迎えちゃったし、そろそろ落ち着かないと...。」ずいぶんと普通の理由だったのでなんだか肩すかしを食らった気分。

もっとも、"モディ君"ぶりは、他のクルマで十分に発揮されているというべきだろう。小倉さんのコラムで不定期連載となっている"サーキット遊びのススメ"に登場しているゴルフ3 GTIは、外観こそノーマル風だが、エンジン、ミッションにしても、サスペンションにしても、まるでノーマルとは違っている。その昔、GTIカップと併催となっていたサーキットトライアル用のクルマとしてチューニングされていて、もうやるところがないと言うところまで来ているそうのだ。おそらく、こんなクルマがあるから、公用車はノーマルのままなんだろう。

100531MAOGU003.jpg「このA3、結構気に入ってます。エンジンはちょっとガサツだけど、ノーマルアスピレートだし、ミッションは洗練されたトルコン・オートマでしょ。もう、こんなクルマ、手に入らないかもしれませんからね。ええ、長く乗るつもりでいます。」小倉さんは、こんな風にインタビューを締めくくった。
面白かったのは、この後だ。取材が終わると、「実は、やっぱり新型ポロが気になってるんだよね」と一言。もしかして...。小倉さんの新型ポロに対する評価は、きわめて高い。さてさてどうなることやら。

(Text by M.MAKIMURA)

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