AudiのプレミアムミッドサイズSUV「Audi Q5」の最上級グレードして用意される「SQ5」が日本上陸。その走りは?
Audi SQ5は「Qシリーズ」初のSモデルだ。果たしてどんなキャラクターの持ち主なのか、一般道、そして、高速で試すことにした。
その概要については
SQ5の一番の特徴は、パワーアップされたエンジンだ。Q5 3.0 Tqと同じスーパーチャージャー付きの3L V6直噴ガソリンエンジンを搭載するものの、最高出力で+82psの354ps、最大トルクでは+7.1kgmの48.0kgmへとパフォーマンスアップが図られている。 それにともない、サスペンションやブレーキ、タイヤなどが強化されている。
運転席のドアを開けると、シルバーとブラックのアルカンターラ/レザーのコンビシートや、カーボンのデコラティブパネルが、とびきりスポーティな雰囲気を醸し出している(写真がなくてゴメンナサイ)。最上級グレードとはいえ、ラグジュアリーよりもスポーティさを押し出しているのが、Sモデルの魅力でもある。
ということで、Q5のなかでもとびきりスポーティな性能を手に入れたSQ5は、SUVであってもスポーティな走りにこだわる人にはオススメのモデル。Q5 3.0 Tqとの価格差が76万円というのも悩ましいところである。
その概要については
SQ5の一番の特徴は、パワーアップされたエンジンだ。Q5 3.0 Tqと同じスーパーチャージャー付きの3L V6直噴ガソリンエンジンを搭載するものの、最高出力で+82psの354ps、最大トルクでは+7.1kgmの48.0kgmへとパフォーマンスアップが図られている。 それにともない、サスペンションやブレーキ、タイヤなどが強化されている。
運転席のドアを開けると、シルバーとブラックのアルカンターラ/レザーのコンビシートや、カーボンのデコラティブパネルが、とびきりスポーティな雰囲気を醸し出している(写真がなくてゴメンナサイ)。最上級グレードとはいえ、ラグジュアリーよりもスポーティさを押し出しているのが、Sモデルの魅力でもある。
さっそく走り出すと、少し硬めに躾けられたサスペンションが姿勢変化をしっかりと封じ込めるおかげで、ついついSUVであることを忘れてしまう。少し高めのアイポイントや、大きく重いタイヤが伝えるショックなど、SUVの"名残り"もあるが、どちらかというと、よくできたスポーツワゴンを運転する感覚だ。
それには、パワフルなエンジンも効いている。車両重量2000kgのSQ5だが、それを感じさせない3.0 TFSIエンジンの余りあるパワー。わずか1000rpmくらいでも十分に余裕あるトルクを発揮する一方、踏み込めば6000rpm超まで淀みなく吹け上がる実力の持ち主だ。その際の勇ましいサウンドも魅力のひとつ。組み合わされる8速オートマチックはシフトが素早く、「Sトロニックか?」と疑いたくなるほど。
それだけに、街中ではアクセルペダルにそっと足を乗せているだけで流れに乗れるし、高速では100km/hを1500rpmで悠々とクルージングすることに。もちろん、いざというときには圧倒的な加速を見せてくれるので、たとえば助走距離の少ない首都高の流入などでも躊躇せずに済む。
高速の安定感は抜群で、ドライバーは実際よりもかなり低いスピードで走っている感覚に見舞われる。おかげで、長距離でも疲労は少ないが、メーターから目を離しているとイケナイ速度に達していることもあり、くれぐれもご注意を!
トルクベクタリング機構が採用されているとはいうものの、他のSモデルに比べるとアンダーステアが感じられ、また、リヤスポーツディファレンシャルを持たないことから、あの切れのいいハンドリングがもたらされないが、そのあたりはSUVというキャラクターを考えてのことだろう。
ちなみに燃費は、ストップ&ゴーの多い都心の一般道で6〜7km/L程度だが、高速では10km/L以上を保つことができた。
ということで、Q5のなかでもとびきりスポーティな性能を手に入れたSQ5は、SUVであってもスポーティな走りにこだわる人にはオススメのモデル。Q5 3.0 Tqとの価格差が76万円というのも悩ましいところである。
(Text by Satoshi Ubukata)