090526-Q5-01.jpgAudi Q7の弟分になる、ミッドサイズSUVのQ5を箱根で試乗、想像以上のスポーティさに驚いた。



5月21日に日本でも発売となったAudi Q5。その概要については090526-Q5-02.jpgこの日は、2.0ターボと3.2V6の2台を試乗。どちらも"S-line"と呼ばれるパッケージオプションが付くスポーティなクルマで、エンジン、ステアリング、サスペンションの設定が変えられるアウディ ドライブセレクトも装着されていた。
走り出すと、SUVにありがちなゆらゆらとした動きや、大きく重いタイヤによるゴツゴツ、ゴトゴトという不快なショックが見事にカットされ、乗用車と変わらない、落ち着いた快適な乗り心地を見せる。この手のクルマでは「SUVとしては......」という但し書きをつけて、快適だとか、スポーティだとかいうことが多いが、Q5に関してはそんな但し書きが要らないほど、SUV離れした印象なのである。
驚いたのはワインディングロードに足を踏み入れたときのことだ。SUVっぽく、大きくロールしないのは想定内だが、コーナーで向きを変えていく様子がまるでA4にように軽快だったのだ。これには、A4で採用された新しいプラットフォームや40:60のトルク配分を持つquattroが効いているのだろう。

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このクラスではV6エンジンがスタンダードだが、Q5の直列4気筒の2.0TFSIでも十分いける。1500rpm以下のトルクがやや細いものの、走り出してしまえばターボの助けを借りて力強い加速を見せてくれるのだ。しかもこのエンジン、1500〜4200rpmで発揮する最大トルクが350Nmと、3.2V6を上回る実力の持ち主である。

一方の3.2FSIは、排気量が大きいぶん、ごく低回転から豊かなトルクを発揮し、自然吸気エンジンらしいレスポンスのよさとマルチシリンダーならではのスムーズさが、ドライバーの気持ちを豊かにする。そして、高回転域では伸びのある加速を見せるから、フィーリングを楽しみたい人には3.2FSIがお勧めだ。

090526-Q5-03.jpgアイポイントが高いことを除けば、SUVを運転している感覚はほとんどない。インパネの様子も、A4と変わらぬ高い質感と適度なタイトさが保たれている。
090526-Q5-06.jpgリヤシートの使い勝手もなかなかいい。2段階のリクライニングと100mmの前後スライドが可能なリヤシートは十分な広さが確保されていて、まずまずの快適さを誇っていた。

写真は、外したリヤパーセルシェフルを後席の背後に収納したときの様子。こういった細かい心配りがアウディらしい。
090526-Q5-07.jpgということで、運転がしやすいSUVのメリットを残しながら、乗用車と変わらぬ走りを手に入れたQ5。

Q7よりコンパクトなボディも扱いやすく、幅広い層からの支持が得られるのではないだろうか?


(Text by S.Ubukata)

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