この冬のヨーロッパは本当に寒く、昼間でも平気でマイナス10℃というレベル。ドイツ各地で大雪が降り、いたるところで交通が麻痺しています。
私が住む南西ドイツの街「マインツ」は、フランクフルトにほど近く、北緯は50度。日本より北の樺太くらいの位置ですが、緯度のわりに暖かく、とくにマインツは温暖です。しかし、冬ともなると急な雪や路面の凍結への準備は必要で、とくに夜になると氷点下まで気温が下がるので油断は禁物です。
基本的にスノーフリー、アイスフリーといわれるアウトバーンは、除雪サービスが迅速かつ大掛かりで、かなりの大雪でないかぎりは閉鎖されることはありません。ところが今年は例外のようで、閉鎖されるアウトバーンがいくつもありました。大雪に慣れているミュンヘンやフランクフルト空港までも、除雪、解氷サービスが追いつかず、多くの便がキャンセルされたほどです。
とにかく急に雪が降るとどうしようもありません。会社で残業をし、家に帰ろうと外に出たら自動車が真っ白ということがよくあります。それでも、まわりの自動車がツルツル滑り、人に押してもらうような状況でも、私のA6クワトロは誰の助けも要りません。高速では、4輪駆動の安全性を心底実感できます。
そんな頼もしいA6クワトロですが、冬用タイヤは必須です。しかも、いまや義務でもあります。というのは、ドイツ連邦政府が2010年11月26日付けで、冬用タイヤを義務化する法律を施行したのです。とにかく雪が積もったり、凍結した状態、あるいは雪が解け滑りやすい路面では、夏用タイヤで走るだけで40ユーロの罰金です。もしも他の交通の妨げになれば80ユーロとペナルティーポイント(日本でいう減点)が課されます。また夏用タイヤで事故を起こした場合、保険会社から支払いの拒否がされるというので、これは真剣に捉えないといけません。
幸い私は毎年早めに冬用タイヤに交換していますが、街のタイヤ屋さんは、この"特需"に対応できず欠品が相次ぎ、タイヤ交換のサービスも追いつかないようです。みんなもっと早くに冬用タイヤに交換しておけばよかったのに...。すでに2006年には、冬の状況に適した装備が義務づけられていたのですが、今年からは、「M+S」とマーキングされた冬専用タイヤの装着が厳格化されたわけです。ちなみにスパイクタイヤは禁止されています。
ところで、冬のドイツといえば、雪が降ったり、道路が凍結すると、すぐさま凍結防止剤が散布されます。凍結防止材としては塩化ナトリウム(塩)や石灰岩からの砂利、人工的な小石が使われます。この凍結防止材がまかれた冬の路面は、とにかく自動車を汚したり、塗装を傷めます。アウディをはじめ、ドイツの自動車メーカーが耐腐食の保証を早い時期から提示していたのは、これが欧州、特にドイツでは重要視されるからです。
アウディが、耐久性のうえでも実に優れたクルマなのは、こういう環境で生まれ育ったからなのですね。
とにかく急に雪が降るとどうしようもありません。会社で残業をし、家に帰ろうと外に出たら自動車が真っ白ということがよくあります。それでも、まわりの自動車がツルツル滑り、人に押してもらうような状況でも、私のA6クワトロは誰の助けも要りません。高速では、4輪駆動の安全性を心底実感できます。
そんな頼もしいA6クワトロですが、冬用タイヤは必須です。しかも、いまや義務でもあります。というのは、ドイツ連邦政府が2010年11月26日付けで、冬用タイヤを義務化する法律を施行したのです。とにかく雪が積もったり、凍結した状態、あるいは雪が解け滑りやすい路面では、夏用タイヤで走るだけで40ユーロの罰金です。もしも他の交通の妨げになれば80ユーロとペナルティーポイント(日本でいう減点)が課されます。また夏用タイヤで事故を起こした場合、保険会社から支払いの拒否がされるというので、これは真剣に捉えないといけません。
幸い私は毎年早めに冬用タイヤに交換していますが、街のタイヤ屋さんは、この"特需"に対応できず欠品が相次ぎ、タイヤ交換のサービスも追いつかないようです。みんなもっと早くに冬用タイヤに交換しておけばよかったのに...。すでに2006年には、冬の状況に適した装備が義務づけられていたのですが、今年からは、「M+S」とマーキングされた冬専用タイヤの装着が厳格化されたわけです。ちなみにスパイクタイヤは禁止されています。
ところで、冬のドイツといえば、雪が降ったり、道路が凍結すると、すぐさま凍結防止剤が散布されます。凍結防止材としては塩化ナトリウム(塩)や石灰岩からの砂利、人工的な小石が使われます。この凍結防止材がまかれた冬の路面は、とにかく自動車を汚したり、塗装を傷めます。アウディをはじめ、ドイツの自動車メーカーが耐腐食の保証を早い時期から提示していたのは、これが欧州、特にドイツでは重要視されるからです。
アウディが、耐久性のうえでも実に優れたクルマなのは、こういう環境で生まれ育ったからなのですね。