2018年4月29日、宮城県のスポーツランドSUGOにおいて、ピレリスーパー耐久シリーズ2018第2戦「SUGOスーパー耐久3時間レース」の決勝が行われ、#19 BRP★Audi Mie RS3 LMSが2位、#65 L&JR Mars Audi RS3 LMSが3位でフィニッシュ、表彰台を獲得した。
TCR車両が競うST-TCRクラスは、開幕戦の鈴鹿から1台増えて8台のエントリーに。その1台とは「L&JR Mars Audi RS3 LMS」だ。これにより、Audi RS 3 LMSは4台となった。
このマシンを走らせるのは「Audi Team Mars」の今村大輔/加藤正将/石澤(こくざわ)浩紀の3選手。チームの概要は
決勝前日の4月28日、青空が広がるスポーツランドSUGOでは予選が行われた。予選はAドライバー、Bドライバーのベストラップの合計タイムを競うが、ここSUGOではCIVICがポールポジションを獲得した。
ローリングスタートにより戦いの火蓋が切られた3時間の耐久レースは、2番手スタートの19号車の松本選手が1周目にトップに躍り出てレースをリードする一方、65号車の今村選手、97号車の植松選手が順位を上げるなど、スタート直後から激しいバトルが繰り広げられることになった。
一方、FCY中にピットストップを行わなかった97号車は40周終了後に植松選手から中野選手へ、65号車は43周終了後に今村選手から石澤選手にそれぞれドライバー交替を行うが、トップの10号車と実質2番手の19号車との差は約13秒、トップと97号車の差は約65秒、トップと65号車の差は約70秒へと広がっていたのだ。
このまま10号車のゴルフGTI TCRが逃げ切るかと思われたが、レース後半にギヤボックスのトラブルが発生し、優勝戦線から離脱することになる。
そうなると、優勝争いは19号車のAudi RS 3 LMSと97号車のCIVIC TCRに絞られてくる。19号車は57周終了後に2回目のドライバー交替を行っており、暫定トップを走る97号車がドライバー交替後にどの位置でコースに復帰するかに注目が集まっていた。
ST-TCRクラスのレース結果は次のとおり。
レース後、65号車 L&JR Mars Audi RS3 LMSのAドライバーを務めた今村選手は、「すべてが初めてなので、探り探りの部分もたくさんありました。燃料を積んで重い状態で走るという経験もこのクルマではなかったのですが、実際に走ってみると想定の範囲内だったこともあり、自分なりにプッシュすることができました。他クラスに引っかかって、抜かれたり、抜き返したりという時間がもったいなかったとは思いますが、バトルそのものは楽しかった。3位という結果は初戦としては上出来で、今後につながるレースができたと思います」とコメント。
次戦のピレリスーパー耐久シリーズ2018 第3戦「富士SUPER TEC 24時間レース」は5月31日〜6月3日に開催される。
このマシンを走らせるのは「Audi Team Mars」の今村大輔/加藤正将/石澤(こくざわ)浩紀の3選手。チームの概要は
決勝前日の4月28日、青空が広がるスポーツランドSUGOでは予選が行われた。予選はAドライバー、Bドライバーのベストラップの合計タイムを競うが、ここSUGOではCIVICがポールポジションを獲得した。
予選結果は以下のとおり。
1 #98 FLORAL CIVIC TCR(FK8) 飯田太陽/加藤寛規 2'58.126
2 #19 BRP★Audi Mie RS3 LMS HIROBON/松本武士 2'58.737
3 #10 Racingline PERFORMANCE GOLF TCR Philippe Devesa/密山祥吾 2'59.113
4 #65 L&JR Mars Audi RS3 LMS 今村大輔/加藤正将 2'59.757
5 #97 Modulo CIVIC TCR(FK8) 植松忠雄/中野信治 2'59.889
6 #45 プリズマ☆イリヤ RS3 LMS 竹田直人/白坂卓也 3'00.668
7 #96 B-MAX Engineering CIVIC TCR(FK2) 匠/高木真一 3'02.235
8 #75 m-1 CARFACTORY RS3 LMS 塚田利郎/蘇武喜和 3'02.318
そして、翌29日も夏を思わせる好天に恵まれたスポーツランドSUGOでは、14時からST-TCRを含むグループの決勝が行われた。
ローリングスタートにより戦いの火蓋が切られた3時間の耐久レースは、2番手スタートの19号車の松本選手が1周目にトップに躍り出てレースをリードする一方、65号車の今村選手、97号車の植松選手が順位を上げるなど、スタート直後から激しいバトルが繰り広げられることになった。
ところが、レース開始から約20分というところで、ST-Xクラスのマシーンが2コーナーでコースアウト。これを回収するために、FCY(フルコースイエロー)が宣言され、マシーンの回収が終わるまで全車が50km/hで走行することになる。
ここで動いたのが19号車と10号車で、19号車は松本選手からHIROBON選手へ、10号車はDevesaから密山選手にチェンジ。ドライバー交替のために義務づけられている2回のピットストップをFCY中に消化することで、ピットストップによるタイムロスを最小限に抑えようという作戦である。
一方、FCY中にピットストップを行わなかった97号車は40周終了後に植松選手から中野選手へ、65号車は43周終了後に今村選手から石澤選手にそれぞれドライバー交替を行うが、トップの10号車と実質2番手の19号車との差は約13秒、トップと97号車の差は約65秒、トップと65号車の差は約70秒へと広がっていたのだ。
このまま10号車のゴルフGTI TCRが逃げ切るかと思われたが、レース後半にギヤボックスのトラブルが発生し、優勝戦線から離脱することになる。
そうなると、優勝争いは19号車のAudi RS 3 LMSと97号車のCIVIC TCRに絞られてくる。19号車は57周終了後に2回目のドライバー交替を行っており、暫定トップを走る97号車がドライバー交替後にどの位置でコースに復帰するかに注目が集まっていた。
97号車をドライブする中野選手は19号車の松本選手との差を70秒以上確保した状態で79周終了後にピットイン。そして、大津選手へとステアリングを託すのだが、大津選手は19号車に2秒のマージンを残したままトップでコースに復帰。その後も2位との差をじわじわと広げて、2連勝を果たした。2位は19号車。そして、3位争いは、第3スティントを任された65号車の加藤選手が45号車の田ヶ原選手を捉えて、表彰台を獲得している。
ST-TCRクラスのレース結果は次のとおり。
1 #97 Modulo CIVIC TCR(FK8) 植松忠雄/中野信治/大津弘樹
2 #19 BRP★Audi Mie RS3 LMS HIROBON/松本武士/秋吉 圭/奥村浩一
3 #65 L&JR Mars Audi RS3 LMS 今村大輔/加藤正将/石澤浩紀
4 #45 プリズマ☆イリヤ RS3 LMS 竹田直人/白坂卓也/田ヶ原章蔵
5 #98 FLORAL CIVIC TCR(FK8) 飯田太陽/加藤寛規/高橋一穂
6 #75 m-1 CARFACTORY RS3 LMS 塚田利郎/蘇武喜和/清瀧雄二
- #10 Racingline PERFORMANCE GOLF TCR Philippe Devesa/密山祥吾
- #96 B-MAX Engineering CIVIC TCR(FK2) 匠/高木真一/吉田基良
レース後、65号車 L&JR Mars Audi RS3 LMSのAドライバーを務めた今村選手は、「すべてが初めてなので、探り探りの部分もたくさんありました。燃料を積んで重い状態で走るという経験もこのクルマではなかったのですが、実際に走ってみると想定の範囲内だったこともあり、自分なりにプッシュすることができました。他クラスに引っかかって、抜かれたり、抜き返したりという時間がもったいなかったとは思いますが、バトルそのものは楽しかった。3位という結果は初戦としては上出来で、今後につながるレースができたと思います」とコメント。
また、今村選手からマシーンを引き継いだCドライバーの石澤選手は、「給油して重たいクルマは経験済みでしたので、とくに焦ることなく周回を重ねることができました。他クラスにひっかかりロスすることもありましが、全体的には上手くまとめられたかなと思います」と語る。
そして、監督でもあるBドライバーの加藤選手は、「とにかく今回は完走が目標で、表彰台は"おまけ"でついてきたらいいなぁというくらいの気持ちでしたので、まずまずの結果でした。その一方で、すべてがうまくいけば勝てたかもしれないレースでもあったので、次戦は本気でてっぺんを狙っていきたいと思います」と話し、3選手とも大きな手応えを得るレースになったようだ。
次戦のピレリスーパー耐久シリーズ2018 第3戦「富士SUPER TEC 24時間レース」は5月31日〜6月3日に開催される。
(Text & Photos by Satoshi Ubukata)