170724-SGT21-3.jpg2017年7月23日、宮城県のスポーツランドSUGOにて2017 AUTOBACS SUPER GT Round 4「SUGO GT 300KM RACE」の決勝が行われ、Hitotsuyama Audi R8 LMSは不運に見舞われながらも20位で完走した。 テクニカルコースに強いAudi R8 LMSと雨に強いダンロップタイヤで戦うAudi Team Hitotsuyamaだけに、ここスポーツランドSUGOでの大会は表彰台獲得の期待が高まっていたが、SUGOの"魔物"は21号車のHitotsuyama Audi R8 LMSにも容赦はしなかった。

決勝前日の7月22日にはノックアウト方式の予選が行われた。上位14台が次のステージへの進出を果たすQ1に、Audi Team Hitotsuyamaはリチャード・ライアン選手を起用。午前中の公式練習でも好タイムをマークしていただけに、Q1突破は楽勝と思われたが、アタックラップに赤旗中断となり、セッション再開後のアタックで辛うじて12番手タイムをマーク。柳田真孝選手にQ2への希望をつないだ。

しかし、Q2に挑んだ柳田選手のマシーンがトラブルに見舞われ、コース上で一時ストップ。なんとかピットに戻り、マシーンをコースに戻したものの、タイムアタックするだけの時間がなく、13番グリッドからのスタートとなってしまう。

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決勝当日のスポーツランドSUGOは、朝から雨が降ったり止んだりという不安定な空模様。決勝が始まる頃はコースはウェットだったが、天候の行方を見定めてスリックタイヤを履いてギャンブルに出るチームも見られた。しかし、Audi Team Hitotsuyamaは手堅くレインタイヤを装着して、スタートの瞬間を待つ。

そしてレースがスタート。滑りやすい路面にスリックタイヤを履くGT500クラスのマシーンが出遅れるなどの混乱が見らるなか、Hitotsuyama Audi R8 LMSをドライブする柳田選手は落ち着いて周回を重ね、一時はポジションを11番手までアップさせる。

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小康状態の天候のためレコードラインが乾きはじめたコースコンディションを考慮し、チームは早めのタイヤ交換を決意。そして、38周目にHitotsuyama Audi R8 LMSがピットストップすると、コース上ではGT500クラスのマシーンがクラッシュしたことからセーフティカーが導入。おかげでHitotsuyama Audi R8 LMSはピットストップのタイムロスを最小限で抑えることができたうえに、1回目のピットストップを終えたチームのなかでは最上位のポジションにつけることになった。

セカンドドライバーを務めるライアン選手次第では十分優勝が狙えるHitotsuyama Audi R8 LMSだったが、レース再開後、序盤GT300クラスのマシーンに接触された右リヤのタイヤが脱落するというトラブルに見舞われ、3輪のまま最終コーナー手前からピットを目指す羽目に。

さらに運が悪いことに、このとき再度セーフティカーが導入されていたために、ピットロードは閉鎖。ライアン選手はペナルティ覚悟でピットに戻らざるを得なかった。

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チームはマシーンを修復してライアン選手をコースに戻すが、トップのマシーンと互角のタップタイムで周回を重ねても入賞には届かず、6周遅れの20位でレースを終える結果となった。

優勝はGAINER TANAX AMG GT3の平中克幸/ビヨン・ビルドハイム組。TAISAN SARD R8 FUKUSHIMAは18番手で完走している。

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一瞬とはいえ優勝が近づいたレース展開だったためにAudi Team Hitotsuyama代表の一ツ山亮次氏は悔しさを隠しきれなかったが、「なんとか富士では挽回したいと思いますので、引き続き応援よろしくお願いします!」とコメント。

次戦の第5戦「FUJI GT 300km RACE」は8月6日に決勝が行われる。

(Text by Satoshi Ubukata/Photos by Satoshi Ubukata, GTA)

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