170801-FE-01.jpg2017年7月30日、カナダのモントリオールで開催されたフォーミュラE最終戦で、Team ABT Schaeffler Audi Sportのルーカス・ディ グラッシがドライバーズタイトルを獲得した。 2016/2017(シーズン3)の最終大会となるモントリオール戦に、Audiのファクトリードライバーであるディ グラッシはドライバーポイント2位で臨んだ。

29日(土)に行われた第11戦では、ディ グラッシはポール・トゥ・ウィンを達成し、ランキング首位に躍り出る。この時点で2位のセバスチャン・ブエミ(ルノー)には18ポイントの差をつけている。

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翌30日(日)の最終戦(第12戦)では、ディ グラッシが5番グリッド、ブエミが14番グリッドからスタート。一時は9番手まで順位を落としたディ グラッシだったが、その後、ポジションを7番手まで回復してゴール。一方のブエミは11番手に沈んだことから、ディ グラッシが参戦3年目にして初のドライバーズタイトルを獲得した。

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レース後、ディ グラッシは「今日は、これまでのレース人生で最高の1日となりました。私は、設立当初からフォーミュラEを信じてこれまでやってきました。モータースポーツも含めて、世界は変化しているからです。3年前、北京でフォーミュラE初優勝を飾り、そしてついに今日タイトルを獲得することができました。前回のニューヨークでは、あまり強さを発揮することができませんでしたが、今回ABT Sportsline、Schaeffler、そしてAudi Sportは完璧な仕事をしてくれました。フォーミュラEのなかで最高のサーキットであるここモントリオールで、われわれは最初からライバルに差をつけることができました」と語った。

また、Audi Motorsportの責任者であるディエーター・ガス氏は「ルーカス・ディ グラッシは、フォーミュラEにおいて、現在もっとも優秀なドライバーです。特に、モントリオールで開催された土曜日のレースは、素晴らしいの一言に尽きます。ニューヨークの後、多くの人々は、彼が逆転してタイトルを獲得するとは思っていなかったでしょう。しかしディ グラッシは、一瞬たりともあきらめずに、最高のパフォーマンスを発揮するために、チーム全体を鼓舞し続けました。ハンス-ユルゲン・アプトとトーマス・ビエルマイヤー率いるチームは、見事に仕事をやってのけました。パフォーマンスの面では、ディ グラッシにわずかに及ばなかったダニエル・アプトも、モントリオールでは力強い走りを見せて、最高のフィナーレを迎えることができました。私たちAudiに続いて、BMW、メルセデス・ベンツ、そしてポルシェが参戦することは、完全な電気自動車によるこの未来志向のレースシリーズが、ますます重要なものになっていることを意味しています。今年の12月に香港で開催される新しいフォーミュラEシーズンの開幕戦を今から楽しみにしています。ワークスチームとして参戦する来シーズンは、Audiのモータースポーツ史に新たな章を追加することになるでしょう。パートナーであるABT及びSchaefflerとともに、ますます競争が激化するこのシリーズにおいて、われわれは非常に有利なポジションを確保していると言えるでしょう」と次のシーズンのタイトル獲得に向けて意欲を見せた。

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Audiは、Audiは2014年の初シーズンから、ファクトリードライバーのルーカス・ディ・グラッシを派遣。2016/2017のシーズン3は、ABT Schaefflerに資金面と技術面でサポートを行ってきた。

そして、2017年12月に開幕するフォーミュラEの2017/2018(シーズン4)には、ドイツの自動車メーカーとしては初めて参戦。チーム名も「Audi Sport ABT Schaeffler」に変更し、シリーズタイトルを目指す。

(Text by Satoshi Ubukata)

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