160828-SGT-15.jpg2016年8月28日、三重県の鈴鹿サーキットにおいて2016 AUTOBACS SUPER GT第6戦「45th International SUZUKA 1000km」の決勝が行われ、Audi Team Hitotsuyamaは6位入賞を果たした。 "伝統の一戦"として人気を誇る「鈴鹿1000km」。今年も真夏の祭典に3万4000人ものファンが押し寄せた。GT300クラスには29台のマシーンがエントリーし、2台のAudi R8 LMSがエントリーリストに名を連ねる。

前回の富士で2位表彰台を獲得したAudi Team Hitotsuyamaの#21 Hitotsuyama Audi R8 LMSは、着実に速さを増しており、この鈴鹿でも好成績が期待されていた。

前日の27日にはノックアウト方式による予選が行われた。Audi Team Hitotsuyamaはリチャード・ライアン選手がQ1を担当し、1分59秒949をマーク。トップとの差は2秒136で、15番手のタイムとなった。46kgのウエイトハンディと、決勝を見越して硬めのタイヤをチョイスしたことで、タイムが伸び悩んだという。

Q2に進出するにはQ1で14番手以内に入る必要があり、Q1敗退かと諦めていたところ、上位チームに「走行中のマナー違反」があり、ベストタイムを抹消。これにより、#21 Hitotsuyama Audi R8 LMSがQ2を走ることになった。

急遽タイムアタックを行うことになった藤井誠暢選手は、2分0秒020のタイムで順位を2つ上げて12番手のポジションを手に入れている。

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決勝当日は朝から雨が降ったり止んだりの空模様。しかし、スタートの準備が整うころには雨もあがり、コースも乾きつつあった。レインタイヤを履くチームもあるなか、Audi Team Hitotsuyamaは前日の予選で使ったスリックタイヤを選択。スタートドライバーのライアン選手にHitotsuyama Audi R8 LMSを託す。

12時39分、レースはスタート。とくに混乱もなく、1周を終えてライアン選手は12位をキープ。その後も着実に周回を重ねていく。

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スタートから24周を過ぎたころから、GT300クラスのマシーンが続々とピットイン。ところが、Audi Team Hitotsuyamaは30周を終えてようやくピットストップを行っている。

今回の鈴鹿1000kmでは最低5回のピットストップが義務づけられており、その戦略が順位に大きく左右する。Audi Team Hitotsuyamaはピットストップのインターバルをできるだけ延ばすことで、最後の5回目のピットストップをタイヤ交換なし、給油も最低限とし、タイムを稼ぐことを考えていたのだ。

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ライアン選手からマシーンを委ねられた藤井選手もミスのない走りで好位置をキープ。その後も、ライアン選手、藤井選手ともトップと同一周回を守り、じわじわとポジションを上げていった。

そして146周を終えたところで最後のピットストップを行い、ライアン選手から藤井選手に交替。予定どおりタイヤは交換せず、給油のみでコースに復帰する。この時点で#21 Hitotsuyama Audi R8 LMSは6位までポジションを上げていた。終盤に降り始めた雨をスリックタイヤのまま走行を続けた藤井選手は、後続に差を縮められながらもなんとかポジションを守り、6位でゴール。見事、入賞を果たしている。

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レース後、チーム代表の一ツ山亮次氏は、「前回のレースで優勝が見えていただけに、連続表彰台の期待を寄せてくださった方も多いと思いますが、6位という結果については、満足すべきでしょう。重いウエイトハンディを積んだ状態で、1000kmという長いレースに挑んだわれわれがGT3勢では3番手でしたからね。大事なレースでしっかりとポイントを稼げたことはなによりです。鈴鹿を走り、ウエイトハンディが思った以上に効いていると感じているので、その影響を最小限にできるようなマシンづくりを進めて、次戦に備えたいと思います。応援ありがとうございました!」と述べた。

次戦は10月8日、9日にタイのチャン・インターナショナル・サーキットで行われる第7戦。高い気温が#21 Hitotsuyama Audi R8 LMSに味方してくれることを期待しよう。

(Text by Satoshi Ubukata / Photos by Satoshi Ubukata,1to8.net, GTA)

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