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今回はHitotsuyama GmbHのカスタマーなど3グループが参加。レッドの1号車(ゼッケン21)はHitotsuyama GmbHの関係者、ブラックの2号車(同22)はクルマ好きの元同僚、そして、イエローの3号車(ゼッケン20)はAudi新宿/練馬のスタッフとカスタマーという顔ぶれだ。



さらに今回はレーシングドライバーが細川慎弥選手が総監督を務め、ドライビングをレクチャー。まずは安全に楽しくをテーマに、7時間耐久がスタートした。
サーキットではポルシェ911や日産GT-Rなど70台あまりの車両が走行。A1 Racerは最速のマシーンに比べて約30秒ラップタイムの差があり、速いマシーンに気づかいながら周回を重ねていく。

FSW7耐はJAF非公認のイベントであり、耐久レースというよりも耐久走行会という色合いが強い。それだけに激しいバトルはなく、それぞれのペースで走ることができるため、ドライビングスキルを磨くうえでは打ってつけ。もちろん、レースを体験するという意味でも絶好の機会といえる。

走行中には軽い接触によりボディが凹むというアクシデントもあったが、A1 Racerはサーキットでも有効な車両保険に加入しているため、ドライバーは免責金額を支払うだけで済むという。こういった点も気軽に参加するうえではうれしいところだ。

午前9時半にスタートしたイベントは午後4時半すぎに終了。A1 Racerの3台も無事に完走し、2号車が139周、3号車が136周、1号車が133周を走り抜いた。
1号車をドライブした一ツ山さんは、本格的なレース車両との違いに戸惑いながらも「ストレートエンドでは190km/h出せたし、ヘアピン以降はアクセルを踏んだままでイケるのが楽しい」と久しぶりのサーキット走行を堪能したよう。
また、2号車の柄沢さんは、「レースは初めてでしたが無事走り切れたし、3台中トップの結果が残せたのがうれしい」と初めての耐久を楽しんだ様子だ。
そして、3号車の須田さんは日頃お付き合いのあるAudi正規ディーラーのセールススタッフを誘って参加したが、「セールススタッフにモータースポーツを楽しんでもらうことでそれがお客さまに伝わり、さらに広がることを期待しています。それに、Audiでもサーキットが楽しめることをもっと多くの人に知ってほしい」と話す。

Hitotsuyama GmbHではこれを皮切りにA1 Racerのレンタルやレース参戦サポートを行うとともに、この車両を使ったドライビングレッスン「A1 Racer School System」の開催や、3月上旬に開催される耐久レースへの参戦を予定している。また、「富士チャンピオンレースシリーズ」にA1クラスを追加することも働きかけており、モータースポーツ入門編としてこのA1 Racerへの注目が高まりそうだ。
(Text & photos by Satoshi Ubukata)