160223-A1-6.jpgSUPER GT 2016シーズンの参戦を控えているHitotsuyama Racingが岡山国際サーキットでのテストを終え、その足で向かったのは富士スピードウェイ。車両をGTマシーンからA1のレーシングカー3台に入れ替えて、他を圧倒する存在感で登場した。 目的はA1 Racerを使ったドライビングスクールを開講するため。2016年2月20日、参加を心待ちにしていた受講生4名が早朝から集まった。

そのレポートをはじめる前に、同サイトでたびたび紹介しているA1 Racerについて改めておさらいしておくと、A1 RacerとはHitotsuyama Racingが展開するブランド「160223-A1-2.jpg
となれば、今度はモータースポーツの裾野を広げるためのプログラム拡充に移行し、そこで組み込まれたのが現役のGTドライバーが講師を務めるドライビングスクールである。もちろんインストラクターはAudi Team HitotsuyamaでAudi R8 LMSのステアリングを握る藤井誠暢選手だ。

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入念な準備を重ね、ついに第1回目の開講を迎えたA1 Racerスクール。天気予報は曇のち雨。降水確率100%の発表だ。サーキット走行ビギナーにとってはなかなか過酷な状況だが、考えようによってはスリッパリーな路面でいかに車両をコントロールすればいいのかが学べる絶好の機会ともいえるわけで、貴重な経験を積むことができる。

まして一流のスタッフが揃う場所。質問をせずとも的確なアドバイスをしてくれるから、これほどホスピタリティに優れたスクールも珍しい。

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進行の流れとしては、走行前に藤井誠暢インストラクターから基礎を学び、その後コースイン。30分のスポーツ走行枠が2本用意された。

やはり途中から雨が降り出して路面状況が刻々と変化していくコンディションということもあり、たびたびスピンする場面もあったが、道幅が広い富士スピードウェイだから後続車は余裕をもって回避してくれるため危険性は少ないだろう。車両が軽く、ブレーキ関連がきっちり強化されているから、極端なフェード現象を起こすこともなく、制御不能になることもない。

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「SUPER GTチームのサポートを生で味わえるスクールです。貴重だと思いますよ」と藤井誠暢選手も太鼓判を押す。走り終えた受講生は爽やかな笑顔を見せながらも、思い通りに車両をコントロールできないことに、どこかもどかしさを感じていたからか、コース取りやブレーキングポイントなどについて抱いた疑問を、熱心に藤井誠暢インストラクターからレクチャーを受けていた。

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これほど貴重な経験ができるにも関わらず、参加料金はひとり85,000円(税別)と非常にリーズナブル。自己流で何度も通い続けるより、はるかにスピーディーに上達すること間違いなしだ。

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また、A1 Racerにはドライビングスクールとは別にレンタルサービスも用意していて、この日サーキットに持ち込んだ3台のうち1台は、他のドライビングスクールに貸し出されていたという情報も付け加えたい。

主催は賃貸ガレージハウスのプロデュースを手掛ける160223-A1-8.jpg
このように幅広い間口でモータースポーツの裾野を広げてくれるA1 RacerScoolプロジェクト。Hitotsuyama GmbHが主催する次回開催はまだ決まっていないが、3月6日に行われるETCCの耐久戦に参戦することも検討中。今後の活動に目が離せない。

(Text & Photos by Ryota Sato)

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