150330-Hitotsuyama-9.jpg今週末に開幕が迫る2015 SUPER GTシリーズ。"体制強化"で新シーズンに臨む「Audi Team Hitotsuyama」の一ツ山亮次代表に、2015年にかける意気込みを聞いた。 ----GT300クラスにAudi R8 LMS ultraで参戦するAudi Team Hitotsuyamaですが、2015年は参戦体制に変化がありましたね?

基本的な部分は2014年の体制を維持しながら、体制を強化するためにベルギーの「WRT(W-Racing Team)」と提携しました。WRTは2013年、14年にBlancpain GTシリーズでチャンピオンを獲得したチームです。Audi R8 LMS ultraを10台近く所有し、Blancpain GTシリーズ以外にも各種耐久レースなどに参戦しています。

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----今回のコラボレーションが実現したきっかけは?

2014年はわれわれにとって厳しいシーズンで、チームは壁にぶち当たっていました。なかなか上手い打開策が見つからないなか、日本で苦戦しているAudi R8 LMS ultraが、なぜヨーロッパのBlancpain GTシリーズではチャンピオンが獲れるのか、という話になって。WRTにコンタクトすれば何か解決策が見つかるかもしれないと思い、連絡を取ったところ、「一緒にやろうよ!」ということになりました。WRTとしてもアジアのレースや日本のSUPER GTに興味があったので、とんとん拍子に話がまとまったんです。

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----具体的にはどんなサポートを受けるのですか?

今シーズンはすべてのテストとレースにWRTからエンジニアとメカニックが参加します。エンジニアのピエール・アーナウド、メカニックのジャッキー・エイマードです。ふたりともWRTの主力メンバーで、新型Audi R8 LMSの開発にも携わっていると聞いています。

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----先日、さっそく岡山のテストに参加されましたが、チームの雰囲気は変わりましたか?

無線がすべて英語になりました(笑) それはさておき、やはり彼らはAudi R8 LMSのプロフェッショナルなので、良い意味で緊張感がありますね。先ほど話したように、WRTはAudi R8 LMSを多数所有していて、1台あたりの走行距離はSUPER GTの倍以上ですから、われわれの20倍くらいのデータを持っていますし、細かいところまでAudi R8 LMSを知り尽くしています。それだけに、ドライバーやメカニックがふたりのアドバイスに従えば、ドライビングもマシーンセッティングも良い方向に行くんですね。実際、岡山でのテストでは昨年よりも1秒もラップタイムが良くなりました。

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----今年使用するマシーンは?

WRTが昨シーズンのスパ24時間から投入し、Blancpain GTシリーズで使用したAudi R8 LMS ultraで戦います。ドライバーからも、乗りやすい、バランスがいいと好評です。

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----2015年も、引き続きドライバーはリチャード・ライアン選手と藤井誠暢選手ですね。

さらに、第3ドライバーとして、ステファン・オルテリ選手を起用します。オルテリ選手はAudiのファクトリードライバーで、1998年にはポルシェ911でルマン24時間の総合優勝を果たしています。第2戦の富士と第5戦の鈴鹿での活躍を期待しています。

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----ズバリ、今年の抱負は?

目指すものはひとつ、シリーズチャンピオンです。Audi R8 LMS ultraで戦いはじめて5年目になりますが、来年はニューマシーンに変わりますから、ぜひとも現行型のAudi R8 LMS ultraで結果を出したいと思っています。

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----緒戦の岡山に向けての手応えは?

岡山はテクニカルなサーキットなのでAudi R8 LMS ultraが得意とするコースです。決勝のペースが速いAudi R8 LMS ultraだけに、予選でシングルグリッドを獲得できればいい結果が残せると思います。予選がカギですね!

----まずは4月4日午後の予選に注目ですね! 楽しみにしています。

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(Text by Satoshi Ubukata / Photos by Michinao Ishibashi, Satoshi Ubukata, Audi Sport)

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