150405-8-Podium-2.jpg2015年4月5日、岡山県の岡山国際サーキットにて2015 SUPER GT第1戦「OKAYAMA GT300KM RACE」の決勝が行われ、Audi Team HitotsuyamaのAudi R8 LMS ultraが3位表彰台を獲得した。

※ギャラリーはこちら 2015年のSUPER GTシリーズがここ岡山で開幕した。Audi R8 LMS ultraが参戦するGT300クラスには28台がエントリー。このうち、FIA GT3のマシーンはAudi R8 LMS ultra(2台)、メルセデス・ベンツSLS AMG GT3(6台)、BMW Z4(2台)、日産GT-R NISMO GT3(5台)、ランボルギーニ ガヤルドGT3(2台)、ポルシェ911 GT3R(1台)、レクサスRC F GT3(1台)、マクラーレン MP4-12C GT3(1台)、フェラーリ458 GT3(1台)と、昨年にも増してバラエティ豊かな顔ぶれに。

一方、JAF-GT勢は、トヨタ プリウス、ホンダCR-Z、スバル BRZが参加。さらに、GT300用マザーシャシー車両として、ロータス・エヴォーラとトヨタ86がエントリーしている。

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Audi R8 LMS ultraは、Audi Team Hitotsuyamaが昨年に引き続き#21で参戦。昨年同様、リチャード・ライアン選手と藤井誠暢選手がドライバーを務める一方、ベルギーの「WRT(W-Racing Team)」からエンジニアとメカニックを招聘することで体制強化を図ったのは150405-5-Audi 21-1.jpg
さらに、2015年からAudi Team Racing Techが新規参入を果たしている。ドライバーは、Audi Sportのクリスチャン・マメロウ選手と、細川慎弥。Audi Team Hitotsuyamaとともに、Audi Sportから技術的なサポートを受ける。

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決勝前日の4日にはノックアウト方式の予選が行われ、Q1はAudi Team Hitotsuyamaの#21は藤井選手、Audi Team Racing Techの#86はマメロウ選手が担当。藤井選手はトップから0.043遅れの4位でQ1を通過。そして、Q2はライアン選手が10番手タイムをマークしている。一方、マメロウ選手はQ1を通過できず15番手スタートが決定した。

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5日の決勝レースは、雨は上がったものの、コースはウェットという状況でスタートした。ここで素晴らしいパフォーマンスを見せたのが、#21のスタートドライバーを担当したライアン選手だ。

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序盤から果敢に攻め、9周目には4位、12周目には3位に浮上。途中、雨が降り始めるが、ライアン選手はさらに2位までポジションアップを果たしている。

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45周終了後、#21はライアン選手から藤井選手にドライバー交替。トップの#31 トヨタプリウス apr GT、2位の#55 ARTA CR-Z GTのJAF-GT勢を追う展開となったが、安定したペースで3位をキープし、開幕戦を3位で表彰台で飾った。

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一方、#86もマメロウ選手と細川選手が4位入賞を果たし、Audi勢にとっては幸先の良い開幕となった。
 
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レース後、Audi Team Hitotsuyamaのライアン選手は、「シーズンの幕開けとして、これほど素晴らしい結果はありません。今年の当面の目標は表彰台を獲得することでしたが、早速、その目標を達成できました。しかも、今日のレースはとても厳しい天候のもとで開催されました。週末を通じてチームワークは完璧で、ペースはとても速く、これらを表彰台に結びつけることができました。この結果をとてもうれしく思います。マシンの状態も完璧で、ウェットコンディションの性能は驚くほど優れたものでした。Audi R8 LMS ultraに新たな生命が吹き込まれたといえるでしょう。残りのレースを戦うことが楽しみで仕方ありません。ポイントランキングでも3番手につけていますので、この後もトップを目指して戦い続けていきます」とコメント。

また、藤井選手は、「シーズン前のテストでWRTのエンジニアと初めてジョイントしたときから、彼らが用意してくれたセッティングやさまざまなオペレーションなどに驚きを感じざるを得ませんでした。このとき以来、リチャードとともに今シーズンに向けて大きな期待を抱いていました。そうした期待に早くも3位という成績で応えられたことをとても嬉しく思っています。ただし、われわれの目標はさらに高いところにあるので、これからもその目標に向かって邁進していきます」と述べている。

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チーム代表の一ツ山亮次氏は、「新体制のもと、FIA GT3勢としてはトップの3位でレースを終えられたことは、喜びべき結果だと思います。決勝レースは難しい、荒れたコンディションでしたが、WRTのエンジニアと、Hitotsuyama Racingのテクニカルコンサルタントの鬼木が情報を共有しながら、天候の読み、タイヤの選択、給油のタイミングなど、レース戦略がうまく決まったのが勝因だと思います。次戦は5月の富士です。Audi勢にとっては苦手といわれているコースですが、荒れた展開になればAudiならではの強さを見せることができると思いますし、第3ドライバーとしてステファン・オルテリ選手が加わりますので、彼にも注目してください」と語った。

苦手な富士であっても、「表彰台を狙う」という一ツ山代表。2戦連続の表彰台はあるのか? 5月3日開催の第2戦に注目だ!

(Text & photos by Satoshi Ubukata)

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