130318-Sebring-01.jpg2013年3月17日、アメリカ・フロリダ州セブリングで開催された「セブリング12時間レース」で、アウディR18 e-tronクワトロが1-2フィニッシュで"有終の美"を飾った。 ルマン24時間、デイトナ24時間とともに、「スポーツカー三大クラッシック耐久レース」のひとつに挙げられるセブリング12時間。いまやALMS(アメリカン・ルマン・シリーズ)の開幕戦に位置づけられているが、2014年にはALMSとグランダムシリーズが統合されるため、セブリングでLMP1が走るのは2013年が最後になる。

アウディは2000年からLMP1クラスに参戦し、過去10回の総合優勝を果しており、2013年のセブリングではぜひとも有終の美を飾りたいところ。そこでアウディは、2台のアウディR8 e-tronクワトロをセブリングに持ち込み、1-2フィニッシュを目指した。

予選では、カーナンバー1(以下#1)のマルセル・ファスラー/ブノワ・トレルイエ/オリバー・ジャービス組のR18が1分43秒886でポールポジションを獲得。#2のルーカス・ディ・グラッシ/トム・クリステンセン/アラン・マクニッシュ組のR18がコンマ009秒差でこれに続いた。3番手は2秒570遅れの1分46秒456で、#12のニコラス・プロスト/ニック・ハイドフェルド/ニール・ジャニ組のローラB12/60。

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決勝では、2台のR18がトップ争いを演じ、トップの交替は20回に及んだ。#1のR18はアンダーフロアにダメージを受けていたが、コーションピリオドを利用して修復することで、タイムロスを免れている。

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アウディ同士のバトルを制したのは、#1のファスラー/トレルイエ/ジャービス組で、#2との差はわずか7秒679。2台のバトルの激しさを物語っている。

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レース後、アウディ モータースポーツ代表のDr. ウォルフガング・ウルリッヒ氏は「今日のレースで、われわれは完璧なフィナーレを演出することができました。アウディの2台のマシーンがレース中、絶えずスリリングなバトルを繰り広げて観客を魅了した結果、1-2フィニッシュでレースを終えたことをとてもうれしく思っています。チームの全員がハードワークをこなして臨んだ今回、長い12時間を制して勝ち取った優勝は、何よりの労いとなりました。TFSIとTDIテクノロジーによる優勝に続き、今回はハイブリッドカーが優勝を獲得したことで、アウディはセブリングの歴史に新たなサクセスストーリーを刻むこととなりました」と述べた。

幸先のいいスタートを切ったアウディR18 e-tronクワトロ。アメリカの観衆の前にふたたびその姿を現すのは、来る9月22日のWECとなる。

(Text by Satoshi Ubukata)

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