120615-LeMans-02.jpg予選2日目の2012年6月14日、#1 アウディR18 e-tron quattroをドライブするアンドレ・ロッテラー選手が3分23秒787をマークしてポールポジションを獲得した。 「マシンは、レールの上を走っているようでした。ただただ驚くばかりです」

アンドレ・ロッテラー選手の3分23秒787の記録は、昨年の予選タイムを2秒も上回った。

 「ポールポジションを獲得して最高の気分です。もちろん、レースでは多くのことが起こると思いますが、R18 e-tron quattroが最強のマシンであることを、われわれのパフォーマンスが証明したのです。この1年間、懸命な作業を続けてくれたチームのスタッフ全員にお礼をいいたいと思います。わずか1セットのニュータイヤと、たった1周のフリーラップをものにして、最高の結果を出すことができました。私たちのマシンがスピードで勝っていることがわかって良かったです。ライバルも負けていませんからね。トヨタも、予選の後半でその実力を示してみせました。レースでは最高のポジションからスタートを切ることができ、ここ数日間のメカニックのハードワークに応えることができたと思っています」

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さらに2番手には、コンマ0.291差で#3 アウディR18 ultraがつけている。ドライブしたロイック・デュバル選手は「予選の最速ラップは完全にフリーな状態ではなかったので、もっとタイムを上げることができたはずです。しかし、私たちの目標はトヨタの前からスタートすることでしたので、その意味では目標は達成されました」と語った。

#2 アウディR18 e-tron quattroが4位、#4 アウディR18 ultraが6位。3位と5位のポジションはトヨタTS 030ハイブリッドが手にしている。

アウディモータースポーツのDr. ウォルフガング ウルリッヒ代表は、「トヨタのハイブリッド2台を凌ぎ、史上初めてハイブリッドマシンでルマンのポールポジションを獲得したことを、もちろん誇りに思っています。しかし、これはまだ非常に小さなステップに過ぎません。目の前には、レースに勝つという、より大きな目標があります。いつものことですが、2日間行なわれたプラクティスセッションでは、ほとんどレースのセットアップに集中していました。その結果、マシンを非常に運転しやすい状態に仕上がることができました。また、これまでのところ、信頼性にもまったく問題はありません。しかし、これまで私たちが常に申しあげてきたとおり、ルマンで速さを発揮するのはディーゼルのみではないということが、今回の予選で明確になったと思います。ハイブリッドとディーゼルによる今回のダブルポールは、最高の状態にマシンを仕上げてきた、チーム全体のハードワークの賜物です」と述べた。

いよいよ6月16日15時(日本時間22時)にスタートがきられる第80回のルマン24時間レース。どんなドラマが待ち構えているのか? この戦いは見逃せない!

(Text by Satoshi Ubukata)

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