120819-Pit Walk-2.jpg2012年8月18日、19日の2日間、41回目となる伝統の耐久レース「インターナショナル ポッカ1000km」が鈴鹿サーキットで開催された。

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120819-Pit Walk-5.jpgいまやSUPER GTシリーズの1戦に組み込まれているこの伝統のレースは、ここ数年は走行距離を短縮しての開催だった。しかし今年は4年ぶりに1000kmレースが復活するとあって、予選の18日には2万5000人、決勝の19日には3万5500人のファンが、真夏の鈴鹿サーキットに集結した。
この伝統の一戦に、GT500クラス15台、GT300クラス25台のマシーンが参戦。レースは、1周5.807kmの国際レーシングコースを173周で争われる。もちろん、SUPER GTシリーズでは最長のレースであり、予想どおり厳しい戦いが繰り広げられた。

18日に行われた予選では、#66 triple a vantage GT3がトップタイムをマークしたが、燃料タンク容量の違反が見つかり予選タイムが削除されてしまう。これにより、ポールポジションは#16 MUGEN CR-Z GTが獲得する。2位は#3 S Road NDDP GT-R、3位には#0 GSR 初音ミク BMWがつける。

アウディR8勢は、#11 GAINER DIXCEL R8 LMSの13位が最高で、#21 ZENT Audi R8 LMSが17位、#30 IWASAKI MODAクロコ apr R8が18位、#99 Racerbook Audi R8 LMSが20位と続く。

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19日12時35分にスタートした決勝は、序盤、#0のZ4と#3のGT-Rがリード。一方、最後尾スタートの#66のアストンマーティンが驚異的な追い上げを見せ、15周目には#0のZ4をかわしトップに躍り出る。

燃費が厳しいといわれるアストンマーティンに対し、Z4は燃費を考えた作戦で逆転を狙うが、これが裏目に出て34周目にガス欠でストップ。さらに、優勝候補と目されていた#61 SUBARU BRZ R&D SPORTもガス欠でリタイヤ。

レース終盤にはセーフティカー導入により、#3のGT-Rとの差が詰まり、さらにエンジン系のトラブルに見舞われた#66のアストンマーティンだが、#3のペナルティストップなどによりなんとか逃げ切り、GT300クラスの優勝を手にした。

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アウディR8勢は、#11のGAINER DIXCEL R8 LMSがアグレッシブな走りを見せ、中盤には6位までポジションを上げた。しかし、追い越しの際に前者に追突したということでドライブスルーペナルティが科され順位を落とす。それでも、その後のコンスタントな走りによりクラス5位でゴールを決めた。

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今回、アウディファンを大いに沸かせたのが#21 ZENT Audi R8 LMSだ。いつもの都筑晶裕/シンディ・アレマン選手に加えて、リチャード・ライアン選手が第3ドライバーとして参加。この3名のコンビが、終盤にはクラス3位までポジションを上げ、2位の#3のGT-Rとの差を6秒にまで詰めていく。

ラップタイムでGT-Rを上回る#21 ZENT Audi R8 LMSがGT-Rを捉えることができるか......と期待は高まったが、残り16周というところでガス欠に見舞われ万事休す。規定周回数を超えていたため14位完走となった。次回の富士では、ぜひ表彰台に上がってほしい!

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#99は接触により5周でリタイヤ。一方、#30 IWASAKI MODAクロコ apr R8はトップから5周遅れの9位で完走した。

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鈴鹿1000kmを終えて、第6戦の富士、第7戦のオートポリス、そして、第8戦のもてぎを残すのみとなったSUPER GT。次回の第6戦・富士は9月8日(予選)、9日(決勝)に開催される。アウディR8勢のラストスパートに期待しよう!

(Text & photos by Satoshi Ubukata)

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