2026年1月20日、Volkswagenグループは、2025年通年のグローバル販売実績を発表した。厳しい市場環境が続くなか、全世界での販売台数は898万3900台となり、前年(902万6700台)比で0.5%減に踏み留まりました。一方で、電動化の進展は鮮明となり、電気自動車(BEV)の販売は大きく伸長している。

画像: VWグループ、2025年の世界販売は0.5%減の898万台

地域別では欧州と南米が成長、北米と中国は減速

地域別に見ると、ヨーロッパと南米がグループ全体を下支えした。ヨーロッパでは販売台数が前年比4.5%増の394万台に達し、市場シェアは約25%と過去最高水準を記録した。SUVの主力モデルである「Volkswagen T-Roc」や「Volkswagen Tiguan」が、それぞれ主要成長セグメントで販売ランキング首位を獲得している。

画像: 地域別では欧州と南米が成長、北米と中国は減速

南米も前年比11.6%増の66万3000台と大きく伸長した。新型モデル「Volkswagen Tera」が初年度で5万6000台以上を販売するなど、商品力の強化が奏功し、同地域では2014年以来の高水準となった。

一方、北米は94万6800台で前年比10.4%減、中国も269万3800台で同8.0%減と苦戦が続いた。とくに米国では関税政策の影響が販売を圧迫し、中国では競争激化と電動車戦略の転換期が影響したとされる。

BEVは32%増、欧州では市場リーダーの地位を強化

電動化の進捗は数字に明確に表れている。2025年のBEV販売台数は全世界で98万3100台となり、前年比32%増を記録した。グループ全体の販売に占めるBEV比率も、前年の8%から11%へと大きく上昇している。

画像1: BEVは32%増、欧州では市場リーダーの地位を強化

とくにヨーロッパではBEV販売が66%増と急伸し、市場シェアは約27%に達した。BEV販売トップ10モデルのうち5車種をフォルクスワーゲン グループが占めるなど、存在感を強めている。主な牽引役としては、「Škoda Elroq」、「Audi A6 e-tron」、「Volkswagen The New Transporter」などの新型モデルが挙げられる。

画像2: BEVは32%増、欧州では市場リーダーの地位を強化

中国では現地開発の新型EV投入を控えた戦略的調整により、BEV販売は前年比44%減となったが、同社は計画どおりの動きとしている。

EV販売トップ10

  • Volkswagen ID.4/ID.5 163,400
  • Volkswagen ID.3 117,700
  • Škoda Elroq 95,300
  • Audi Q4 e-tron (including Sportback) 84,900
  • Audi Q6 e-tron (including Sportback) 84,400
  • Škoda Enyaq (including Coupé) 79,600
  • Volkswagen ID.7 (including Tourer) 79,500
  • Volkswagen ID. Buzz (including Cargo) 60,700
  • Porsche Macan 45,400
  • CUPRA Born 43,700

PHEVも拡大、次世代モデルが需要を喚起

プラグインハイブリッド車(PHEV)も堅調に推移した。2025年のPHEV販売台数は42万8000台で、前年比約58%増を達成している。第2世代PHEVでは、電動モードで最大143kmの走行が可能となり、ヨーロッパを中心に需要が拡大した。BEVと内燃エンジン車の中間的な選択肢として、一定の役割を果たしていることがうかがえる。

ブランド別ではŠkodaが好調、Audiはプレミアム首位奪還

ブランド別では明暗が分かれた。

画像1: ブランド別ではŠkodaが好調、Audiはプレミアム首位奪還

Škodaは104万3900台を販売し、前年比12.7%増と大きく伸長。SEAT/CUPRAも58万6300台で同5.0%増と健闘した。

画像2: ブランド別ではŠkodaが好調、Audiはプレミアム首位奪還

プレミアムブランドでは、Audiが162万3600台を販売し、中国市場において6年ぶりにプレミアムセグメント首位を奪還した点が注目される。一方で、Porscheは27万9400台と前年比10.1%減となり、スポーツラグジュアリー分野では調整局面に入った。

画像3: ブランド別ではŠkodaが好調、Audiはプレミアム首位奪還

2026年は20車種以上の新型車を投入へ

VolkswagenグループCEOのオリバー・ブルーメ氏は、「非常に厳しい市場環境のなかでも、魅力的な製品が堅実な販売実績を支えた」と総括する。そのうえで、2026年には20車種以上の新型モデルを投入し、中国向けの革新的モデルや“エレクトリック アーバン カー ファミリー”を含む製品攻勢を本格化させる方針を示した。

販売担当グループ エクステンデッド エグゼクティブ コミッティ メンバーのマルコ・シューベルト氏も、BEVの急成長を評価しつつ、「あらゆるパワートレーンで顧客ニーズに応える体制が整った」と述べている。

電動化と地域戦略の両立が次の焦点に

2025年の実績は、Volkswagenグループが数量面では横ばいを維持しつつ、電動化比率を着実に高めていることを示した。一方で、北米や中国といった重要市場での減速は課題として残る。2026年以降は、新型EVの投入と地域別戦略の最適化をいかに両立させるかが、次の成長局面を左右することになりそうだ。

(Text by 8speed.net Editorial Team / Photos by Volkswagen Group)
※本記事はプレスリリースをもとに、一部AIツールを活用して作成。編集部が専門知識をもとに加筆・修正を行い、最終的に内容を確認したうえで掲載しています。

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