2009年に登場した「Golf6 GTI」は、GTIの伝統である高性能と日常性の両立を、電子制御技術によって一段引き上げたモデルである。開発にあたってはレーシングドライバーのハンス=ヨアヒム・シュトゥックが車両のチューニングに関与し、シャシーとパワートレインの完成度向上が図られた。

画像1: Golf6 GTI 35th Anniversary Edition

Golf6 GTI 35th Anniversary Edition

搭載される2.0L直列4気筒ターボエンジンは最高出力210PSを発生し、最高速度は240km/hに達する。フロント駆動レイアウトを採用しながら、電子制御ディファレンシャルロックであるXDSを新たに導入した点が大きな特徴である。これにより、コーナリング時に内側前輪が空転する状況を抑制し、前輪駆動車特有のアンダーステアを低減した。

また、サウンドジェネレーターと新設計のエキゾーストシステムを組み合わせ、加速時にはスポーティな音質を強調しつつ、巡航時には快適性を確保するチューニングが施されている。Golf6 GTIは、初代から受け継がれるGTIのDNAを現代的に再解釈したモデルとして位置づけられる。

Golf 6 GTI 35th Anniversary Editionとは?

写真は2011年に発表された「Golf6 GTI 35th Anniversary Edition」。GTI誕生35周年を記念して設定された特別仕様車であり、第6世代GTIの頂点に位置づけられるモデルである。エンジン出力は235PSまで引き上げられ、最高速度は247km/hに到達した。これはGTIとして初めて250km/hに迫る性能であり、0-100km/h加速は6.6秒を記録する。

画像2: Golf6 GTI 35th Anniversary Edition

Golf6 GTI 35th Anniversary Edition

外観では、専用デザインのフロントバンパーやグロスブラック仕上げのドアミラーカバー、ボディ同色のサイドスカートエクステンション、フロントフェンダーの「35」エンブレムによって、通常モデルとの差別化が図られている。装備面でもキセノンヘッドライトやスモーク処理されたLEDテールランプ、ブラックアウトされたリヤウインドウなどが標準化された。

パワーウェイトレシオは6kg/PSとされ、俊敏性と安定性を高次元で両立している点が特徴である。Golf6 GTI 35th Anniversary Editionは、単なる記念モデルにとどまらず、当時のGTIが到達し得た技術的・動力性能的な完成形を示す存在であった。

GTI史上唯一のオープンモデル

2012年、Golf GTIは初めてオープンボディをまとった。「Golf6 GTI Cabriolet」は、GTIとして唯一のカブリオレモデルであり、第6世代GTIのラインアップを締めくくる存在である(日本未導入)。

画像1: Golf6 GTI Cabriolet

Golf6 GTI Cabriolet

パワートレインはハッチバック版GTIと同一で、2.0L直列4気筒TSIエンジンは210PS、最大トルク280Nmを発生する。0-100km/h加速は7.3秒、最高速度は237km/h(DSG仕様は235km/h)とされ、オープンモデルとしては高い動力性能を備える。GTIとしては唯一、210PSクラスでデュアルクラッチトランスミッションを選択できるカブリオレであった点も特筆される。

シャシーにはGTI専用スポーツサスペンションを採用し、前22mm、後15mmのローダウンとなる。XDS電子制御ディファレンシャルロックも標準装備され、オープンボディでありながら高い操縦安定性を確保した。さらに、オプションでDCCアダプティブシャシーコントロールが用意され、走行状況やドライバーの嗜好に応じた減衰力制御が可能となっている。

ソフトトップは電動油圧式で、開閉時間はオープンが約9秒、クローズが約11秒。走行中30km/hまで操作可能とされ、実用性にも配慮されている。安全面ではロールオーバープロテクションシステムや専用設計のヘッド・トルソーエアバッグなどを備え、ボディ剛性も大幅に強化された。

画像2: Golf6 GTI Cabriolet

Golf6 GTI Cabriolet

Golf6 GTI Cabrioletは、GTIのスポーティなキャラクターをオープンエアで楽しむという新たな価値を提示したモデルであり、GTIの歴史の中でも特異な位置を占める存在となった。

(Text by 8speed.net Editorial Team / Photos by Volkswagen AG)
※本記事はプレスリリースをもとに、一部AIツールを活用して作成。編集部が専門知識をもとに加筆・修正を行い、最終的に内容を確認したうえで掲載しています。

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