2026年1月9日、フォルクスワーゲン ジャパンは、SUVタイプのEV「ID.4」を一部仕様変更し、同日より販売を開始した。

今回の改良では、上位グレードであるID.4 Proのパワートレイン性能の向上を軸に、急速充電性能やインフォテインメント機能の充実が図られており、日本市場におけるID.4の商品力を大きく引き上げる内容となっている。
ID.4は、Volkswagenの電気自動車専用プラットフォームであるMEB(モジュラー・エレクトリックドライブ・マトリックス)を採用したミッドサイズSUVで、国内では2022年に導入された。リヤモーター・リヤ駆動レイアウトによる安定した走行フィールと、EVならではの静粛性、広い室内空間を特徴とし、ID.ファミリーの中核モデルとして位置付けられている。
今回の仕様変更で最も注目されるのが、「ID.4 Pro」のパフォーマンス向上だ。最高出力は従来の150kW(204ps)から210kW(286ps)へと引き上げられ、最大トルクも310Nmから545Nmへと大幅に増強された。出力で82ps、トルクで235Nmの向上となり、EVらしい力強い加速性能が一段と際立つ仕様となっている。これにより、高速道路での合流や追い越しといった場面でも余裕ある走りが期待できる。

充電性能の向上も、今回の改良における重要なポイントである。直流急速充電時の受け入れ能力が403V/250Aから403V/305Aへと引き上げられ、150kW級の急速充電器においては充電出力の大幅向上が期待される。
これにより、ID.4 Lite、ID.4 Proともに、外出先での充電時間短縮が可能となり、長距離移動時の利便性が向上している。急速充電性能はEVの実用性を左右する要素であり、評価向上につながるのは間違いない。

室内装備では、従来はID.4 Proのみに標準装着されていたフォルクスワーゲン純正インフォテインメントシステム「Ready 2 Discover MAX」がLiteにも拡大された。12インチのディスプレイサイズにより視認性と操作性が向上するとともに、インテリア全体の質感向上にも寄与している。また、ドライブモードセレクターの形状および配置が変更になったことで、操作性の改善も図られた。

さらに、バッテリー容量の増加も見逃せない。Liteは総電力量55.0kWh、Proは82.0kWhへと拡大されており、WLTCモードでの一充電走行距離は、Liteが409km、Proが587kmとなっている。いずれも従来値からは若干のマイナスだが、出力向上を考えると、バランスを重視した仕様といえる。

安全・運転支援装備については、従来同様に充実した内容が維持されている。全車速対応のアダプティブクルーズコントロールやレーンキープアシスト、衝突被害軽減ブレーキなどを標準装備し、Proでは同一車線内全車速運転支援システムやマトリックスLEDヘッドライト「IQ.LIGHT」など、上級装備が追加される構成だ。EVであっても日常的な使い勝手や安全性を重視するフォルクスワーゲンの姿勢が反映されている。

価格は、ID.4 Liteが528万7000円、ID.4 Proが661万8000円(税込)。
今回の仕様変更は、単なる年次改良にとどまらず、動力性能、充電性能、装備内容というEVの根幹に関わる部分に手が入れられている点が特徴である。ID.4は、Volkswagenが描く電動化戦略の中核モデルとして、引き続き日本市場での存在感を高めていくことになりそうだ。
(Text by 8speed.net Editorial Team / Photo by Volkswagen Japan)
※本記事はプレスリリースをもとに、一部AIツールを活用して作成。編集部が専門知識をもとに加筆・修正を行い、最終的に内容を確認したうえで掲載しています。


