今年2度目の仙台遠征、ロングドライブの相棒に選んだのは「Golf Variant TDI R-Line」です。

公共交通機関よりもクルマでの旅が好きな私としては、仙台遠征に新幹線を使うという発想は最初からなく(笑)、あたりまえのようにクルマで移動します。今回、燃費チェックを兼ねて選んだのは、Golf Variantのなかで2.0 TDIを搭載するGolf Variant TDI R-Lineです。
実はこの車両、以前、“ミニ試乗記”でチェックしたのと同じクルマで、クルマの紹介とインプレッションについては、上の記事をぜひご覧ください。
今回は、往路は常磐道、帰路は東北道を利用しました。Golf Variant TDI R-Lineのカタログ燃費は、WLTCモードが20.1km/L、市街地モードのWLTC-Lが14.4km/L、郊外モードのWLTC-Mが20.3km/L、高速道路モードのWLTC-Hモードが24.1km/Lで非常に優秀。実際の走行で、これにどれだけ迫るかに興味津々です。
まずは往路について。首都高から常磐道に乗り継ぎ、ACCを使って高速道路を制限速度の80〜110km/hで巡航しますが、比較的平坦な水戸北ICあたりまでは30km/L前後の表示が続きました。しかし、アップダウンが多くなる茨城〜福島の県境を越えると26km/L台に燃費が低下。その後、片側一車線で制限速度が70km/Lの区間を経て燃費が回復し、仙台東部道路の岩沼ICまでの310kmで、平均燃費は27.5km/Lになりました。軽油11L強で300kmあまりを走行できた計算です。
現地では一部山越えのある一般道を110km走行し、その際の平均燃費は18.5km/L。この時点で走行可能距離は690kmで、東京までは楽勝で無給油で帰れそうです。
帰路は、菅生PAのスマートインターから東北道に乗りました。すると、すぐに工事渋滞にはまり、その後も、2回の工事渋滞であわせて1時間ほどノロノロ運転を強いられました。そのため前半の燃費は23km/Lまで悪化しました。そういえば、出発前にナビは常磐道を走るルートを勧めていて、それを無視して東北道を選んだのがいけませんでした。ACCのおかげで渋滞してもさほど辛くはありませんでしたが……。
福島を抜けるとあとは渋滞もなく、順調に東京まで走ることができ、271kmを走って25.8km/とまずまずの燃費でした。
最終的には、高速と一般道をあわせて817kmを走り、総平均燃費は23.3km/Lをマーク。車両返却前に満タンにしたときの給油量は35.5Lで、満タン法でも23.0km/Lと、期待どおりの低燃費でした。
ちなみに、燃料代はたった5075円で、TDIの低燃費がうれしい仙台遠征でした。

(Text by Satoshi Ubukata)