最新の2.0 TDIエンジンを搭載する「Tiguan TDI 4MOTION R-Line」でロングドライブへ。その魅力は低燃費だけではありませんでした!

岡山国際サーキットの入場ゲートをくぐると、先日SUPER GT第2戦でクラス優勝した#6 UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARIの片山義章選手、ロベルト・メリ・ムンタン選手が迎えてくれました。岡山国際サーキットは片山選手の“ホーム”サーキットです。
新型Tiguanには、最高出力142kW(193ps)、最大トルク400Nm(40.8kgm)を誇る2.0 TDIエンジンを搭載する「Tiguan TDI 4MOTION」が設定されていて、ベースモデルの「Active」と装備が充実した「Elegance」、スポーティな内外装が魅力の「R-Line」の3グレードが用意されています。モデル名からもわかるように、駆動方式は4MOTIONと呼ばれる4WDで、7速DSGが組み合わされています。

このなかから今回は最上級グレードの「Tiguan TDI 4MOTION R-Line」で、東京〜岡山のロングドライブに出かけました。
車両の概要と走りの印象については上の試乗記をご覧いただくとして、今回の旅程は次のとおりです。
- 1日目:東京→御殿場(静岡県)
- 2日目:御殿場→相生(兵庫県)
- 3日目:相生→岡山国際サーキット(岡山県美作市)→相生
- 4日目:相生→岡山国際サーキット→相生
- 5日目:相生→岡山国際サーキット→相生→東京
走行距離は約1500kmで、東京→御殿場、御殿場→相生、相生→東京の移動は高速道路を利用しました。往復1500kmというと結構な長旅ですが、時間に余裕があれば、新幹線や飛行機よりもクルマを走らせたい私にとっては、とくに苦になる距離ではありません……それがロングドライブに適したクルマならば。
さいわい、フォルクスワーゲン車なら、日常の足としてはもちろんのこと、ロングドライブでも快適なクルマばかりです。直進安定性に優れ、乗り心地も快適で、燃費も上々。高速走行に便利なアダプティブクルーズコントロール(ACC)やトラベルアシストがうまく機能してくれるのも見逃せません。
さらにこのTiguan TDI 4MOTION R-Lineの場合、シートの良さも大きな魅力です。ロングドライブではシートの善し悪しも重要なポイントですが、今回の試乗車にはオプションのレザーシートが装着されていて、シートベンチレーションが備わるおかげで、背中などが蒸れることもなく、暑い日でも実に快適でした。そのうえ、リラクゼーション機能が搭載されているので、長時間運転を続けていてもリフレッシュできるのが助かります。Tiguanの購入を検討しているなら、レザーシートパッケージはオススメですよ!




さらにTiguan TDI 4MOTIONでは3グレードすべてに、最新世代のアダプティブシャシーコントロールである”DCC Pro”が搭載されていて、安定感があって快適な乗り心地が楽しめます。R-Lineの場合、タイヤが20インチとなり、目地段差を越えたときなどにややショックを伝えがちなのが気になりましたが、もちろん十分に許容できるレベルです。

注目の燃費ですが、高速道路ではACCまたはトラベルアシストを使って制限速度付近で走行しました。往路の東京〜御殿場〜相生は18.2km/L、帰路の相生〜東京では19.0km/Lでした。往路のほうが多少燃費が悪いのは、120km/h区間のある新東名を使用したのが原因と思われます。帰路は東名を利用しましたが、新東名に比べて交通量が少なく走りやすいので、私は好んで東名を選んでいます。高速走行だけの平均燃費は18.6km/Lになりました。
相生〜岡山国際サーキットの往復には、一部山越えの区間が含まれますが、低回転からトルクが豊かな2.0 TDIはさほどアクセルペダルを踏まなくてもぐいぐいと坂を登っていくので、ストレスなく運転できるのがうれしいところです。3日間でこのエリアを200km強走り、燃費は16.4km/Lと優秀でした。
高速を8割、一般道を2割走行した総平均燃費は17.8km/L。以上の燃費は車載コンピューターの数字ですが、満タン法でも17.6km/Lで、その差はごくわずかでした。ちなみに、給油は1回目が5日目に高速道路に入る前、2回目がクルマを返却する前の2回だけ。消費した軽油はあわせて85.5Lで、燃料代は約1万3500円でした。
最終日は600km以上を一気に走りましたが、それでも思いのほか疲れず、快適なロングドライブが楽しめたTiguan TDI 4MOTION R-Line。年内は少なくとももう1回は岡山遠征があるので、次はどのクルマで行こうかと、いまから悩んでいます(笑)
(Text & Photos by Satoshi Ubukata)