世界に200台しかないフォルクスワーゲンの激レア車「XL1」が10万ユーロ(約1,650万円)で販売中。フォルクスワーゲンが2014年に製造したPHEV(プラグインハイブリッド車)は徹底した軽量化により車重はわずか795kg! こんなクルマは他にはない。
※この記事は「Auto Bild JAPAN Web」より転載したものです。

自動車の経済性が、今日ほど話題に上ることはかつてなかった。まさにこの点を念頭に置いて、フォルクスワーゲンが2014年に200台を製造したXL1。そのコンセプトは、「Audi A2 3L」や「Lupo 3L」と類似している。唯一の違いは、この2つのモデルが市場に登場した時期がずっと早いということだ。そして、もうひとつ決定的な違いがある。
XL1は、わずか1Lの軽油で100km走れるように設計されているのだ! これは、排気量0.9Lの2気筒リヤエンジン、リチウムイオンバッテリー(フロント)、そしてわずか795kgの軽量設計の組み合わせにより実現可能であると考えられていた。



低燃費、低性能
低燃費であることに加え、XL1は低性能なことも明らかだ。0.9L 2気筒TDIエンジンから48PSが後輪に伝達され、この未来的な車は0から100km/hまで12.7秒で加速し、最高速度は160km/hだ。航続距離は最大550km、そのうち35kmは純粋に電気のみで走行できる。消費する燃料はわずか5L程度だ。
10年間でほとんど値下がりしない
この非常に珍しいクルマを所有したいと望むなら、いまがチャンスだ。中古車市場では現在、XL1が1台、92,900ユーロ(約1,540万円)で販売されている。これは注目に値する。なぜなら、XL1の元の価格は約11万ユーロ(約1,820万円)だったからだ。したがって、過去10年間の値落ちは著しく低いのだ。つまり、このフォルクスワーゲン車は非常に特別なだけでなく、明らかに安定した投資対象でもあるということだ。

XL1がこれほど高価な理由はここにある
新車時の高額な価格は、このクルマの希少性だけでなく、例えばボディがカーボンファイバー製であること、XL1は当時すでに通常のミラーではなくカメラを使用していたこと、ホイールがマグネシウム製であることなど、さまざまな要因によるものだ。
その他の機能としては、エアコン、クルーズコントロール、ナビゲーションシステム、駐車システム(XL1にはリヤウインドーがない!)とLEDヘッドライトがある。

特別なクルマが新品同様の状態で
ちなみに、このXL1の走行距離は25,468kmにとどまっており、ほぼ新品同様だ。いまならコレクターズアイテムになるかもしれない、フォルクスワーゲンが開発した究極のエコカーを手に入れることができる。


(Text by Kim-Sarah Biehl / Photos by CC Automobile[AutoScout24])